「引き寄せの法則」　信じている人に幸せが舞い込むのでは？

　松原さんに後日談など、詳しいお話を伺いました。

Q. 今回のエピソードを漫画に描こうと思った理由は？
「舞妓が持ち歩くものの一つである『千社札』の紹介をしたかったからです。せっかくなので、うれしかったエピソードと一緒に描こうと思いました」

Q. 作品に登場したお客さんとの思い出を詳しく教えてください。
「このエピソードのお兄さんは、花街で遊ぶことも舞妓さんに会うことも初めてで、とても緊張されていました。その後会いに来てくださった時は『とてもうれしかった。松乃ちゃんに感謝やわ』といって喜んでいただきました。

　ボクシングがお好きな方だったので、記念撮影をした時には、一緒にファイテングポーズをして撮っていただいたりしました（笑）。それからも何度も会いに来てくださって、とても紳士的で素直なお兄さんです」

Q. 他にも千社札でお金が舞い込んできたという人はいましたか？
「父の知り合いに2人ほどいらっしゃいます。おふたりとも千社札のおまじないを信じていらっしゃって、おひとりは競馬で信じられない大金を当て、もうおひとりは会社でみるみると出世されたそうです。

『千社札を持っていれば必ずお金を舞い込ませます』と断言できるわけではないです。ただ、この方々に共通して言えることは、本当に素直に千社札のおまじないを受け入れてくださったということです。『引き寄せの法則』なんて言葉をよく聞きますが、幸せになると信じている方に幸せが舞い込んでいくというのは間違いないと思います」

Q. 心に残った読者の感想はありますか？
「フォロワーの皆さんには、いつも私のインスタグラムを見ていただき、とてもうれしいです。コメントをいただけることがまずとても光栄で、『舞妓さんの私生活って面白いですね！』『そんなところに苦労があるなんて知らなかった！』などといったメッセージはとても励みになります。

　花街や舞妓、芸妓の表向きの美しさは、たくさんのメディアに取り上げられています。なので、私のインスタグラムでは中にいたからこそ分かる“裏側の花街”を描くことで、花街がお好きな方はもちろんのこと、花街に興味のない方にもその面白さを知っていただけたらうれしいなと思っております」

（Hint-Pot編集部）