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暑い季節はさわやかなミント酒を 梅酒より簡単なレシピ アレンジデザートも
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梅やイチゴ、レモン、ブルーベリー、サルナシなど、家庭で作る果実酒にはさまざまな種類があります。しかし、「ミントは知らなかった!」という人が多いのではないでしょうか。筆者も知人から教えられ、今年初めて試してみたところ飲んで驚き。「もっと早く知っておけば良かった!」と後悔しました。とても簡単で、熟成期間は5日~1週間程度。この夏はすぐに完成する「ミント酒」で、食卓に清々しい香りを届けてみませんか。(※自家醸造は酒税法を守って行ってください)
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余らせがちな家庭菜園のミントが大活躍!
初夏の日差しを浴びてたくさん伸びたミントの葉。我が家のベランダ菜園でも、この時期は植木鉢からあふれんばかりに葉を伸ばしています。しかしせっかく育っても、料理に少量添えるか、モヒートを作る時にたまに使う程度と持て余す日々。そんなミントを大量消費できるのが、こちらのレシピです。
2~3か月熟成させるとさらにおいしい、という意見もあるようですが、筆者はフレッシュな香りが残っている間をおすすめします。使用するお酒は度数が20度以上のものをお好みで。定番のホワイトリカー以外にも、少々値段は張りますがウォッカとテキーラ、ジンを同じ分量でミックスしたものや、ジンとラム酒の組み合わせもおいしいですよ。好みの味を見つけてみてください。
○自家製ミント酒
【材料】(2リットルサイズの保存瓶1個分)
ミントの葉 ボウル山盛り1杯分(摘み立て)
氷砂糖 300~400g
お好みの酒 1200ml程度(ウォッカ、テキーラ、ホワイトリカーなど)
【作り方】
1. 保存瓶を消毒する。消毒用アルコールを全体にたっぷりと吹きかけ、逆さにして乾燥させる。清潔なふきんでしっかりと水分を取り除く
2. ミントは葉先から10cm程度までを切り、流水でよく洗って水気を切っておく。茎ごとに分けておくと、葉を取り除く際にわざわざ漉す必要がないのでお手軽
3. ミントと氷砂糖を3分の1ずつに分ける。保存瓶にミント、氷砂糖、ミント、氷砂糖……の順に入れて、3段に重ねる
4. 酒を注ぎ、冷暗所で保管する
5. 1日に1回、保存瓶を上下にゆする
6. 2~3日でミントの葉が黒く変色し、お酒に色が移り始める。すべてが変色したら取り除く
7. 5~6日で氷砂糖がすべて溶ければ完成。熟成させたい場合はそのまま2週間ほど寝かせてもOK
※ミントの品種はモヒートの本場キューバで使われている「イエルバ・ブエナ」を使用。ペパーミントやスペアミント、ハッカなどでもおいしい
夏の新定番に! 自家製ミント酒モヒート
ミントを使ったお酒の代表と言えば、キューバのカクテル「モヒート」です。暑い季節にふさわしいさっぱりとしたおいしさですが、自分で作るのはちょっと大変。たっぷりのミントとライムに砂糖を加えてマッシャーで潰し、ラム酒と炭酸水を注いで……と、手順の多さが難点です。
「面倒くさいのはちょっと……」という時に試していただきたいのが、自家製ミント酒を使った簡単モヒート。ミントの風味はそのままに、驚くほど簡単においしいモヒートが完成します。
食中・食後にいただくと、ミントの効果で口の中がスッキリ。肉料理との相性も抜群です。本来のモヒートにはライムを使いますが、やや手に入りにくいこともあるのでレモン汁を使いました。
○ミント酒モヒート
【材料】(1人分)
ミント酒 50ml
レモン汁 小さじ1
氷 グラス3分の2
炭酸水(無糖) 150ml
ミントの葉(飾り用) 1枝
【作り方】
1. グラスにミント酒と氷を入れ、マドラーでぐるぐるとかき混ぜ、ミント酒をしっかり冷やす
2. 1に炭酸水とレモン汁を加えて軽く混ぜ、ミントの葉を飾る
※ライムの絞り汁を使うとより本格的な味わいに
コンビニのカップアイスがたったひと手間で極上の味わいに!
市販のバニラアイスに、自家製ミント酒をかけるだけ。驚くほど簡単な一品ですが、乳固形分が少ないラクトアイスで作っても驚くほどおいしくなります。ミント酒をかけてから30~40秒ほど待って、溶けたアイスとミント酒をすくって食べると絶品。肉料理など、ちょっと重たい夕食の食後のデザートにもぴったりです。「高級レストランのアイスみたい!」と絶賛される味わいを、ぜひお試しあれ。
○ミント酒がけバニラアイス
【材料】(1人分)
市販のバニラアイス 50ml(ラクトアイスでもOK)
自家製ミント酒 10ml
ミントの葉(飾り用) 適宜
【作り方】
1. バニラアイスを器に盛る
2. 自家製ミント酒をまわしかけ、ミントの葉を飾る
※アルコールを使用しているため、20歳未満の方やアルコールに弱い方、妊娠中や授乳中の方、食後に自転車やバイク、自動車などを運転される予定のある方は食べないでください
(和栗 恵)