Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

ライフスタイル

今夏は節電要請へ エアコンを効率的に使う方法は 上手に室温を下げるプチ工夫

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:本多 宏行

室内に熱を取り入れないようにしてみよう

 冷房運転を効率良く行うためには、室内に侵入する熱を遮ることも必要です。例えば、リフォームや新築を検討している人なら、窓ガラスにLow-E複層ガラスといった高性能なものを選ぶのも良いでしょう。Low-E複層ガラスとは、遮熱と断熱を両立させたもので絶大な効果を発揮します。夏の暑さを和らげるだけでなく、冬の暖房効率を高める効果も期待できます。

 とはいえ、窓ガラスの交換は工事を必要とするので、カーテンやブラインドなどで日差しを遮ることが現実的かもしれません。あるいは、遮熱フィルムを貼り付けることも効果的かと思います。カーテンには、遮光や防音だけにとどまらない断熱タイプのものがあります。こちらを用いることで、節電効果を向上させることができるのではないでしょうか。

夏に故障すると順番待ちになる可能性が! 事前にお手入れを

 今のうちにエアコンのお手入れをしておくことも重要です。夏本番を迎えると、アフターサービスのスタッフさんはエアコン修理に追われ、予想以上の順番待ちになる可能性は否めません。そのため、夏本番を迎える前に点検を行っておくことを推奨します。梅雨入りをしたからといって諦めず、すぐに実施しましょう。

【エアコンお手入れのチェックポイント】
1. コンセントや電源プラグにホコリは溜まっていませんか?
 コンセントの周りにホコリが溜まっていると、湿気を吸収して通電しやすい状態になり、さらには発火の原因になることがあります。火災などの損害に備えましょう。

2. 室外機排水ホースに不具合はありませんか?
 ホース先端が上を向いていたり、異物などが詰まっていたりすると、室内側に水が逆流することがあります。目視確認を行いましょう。

3. 一番低い設定温度で冷房を動作させましょう
 室内機の吹き出し口から冷風が出ていますか? ランプなどの点滅やエラー表示はありませんか? 室内機や室外機から異常な音はしていませんか? 一つひとつ確認していきましょう。

 少しでも不具合に気づいた場合は、購入した販売店あるいはメーカーサービスに相談しましょう。

※自分で室内機内部を洗浄することや消臭剤を吹きかける行為は避けてください。樹脂部品の破損や変質、排水路の詰まりなど予期せぬ不具合を招くことがあります

(Hint-Pot編集部)

本多 宏行(ほんだ・ひろゆき)

総合家電エンジニア。スマートマスター。延長保証会社テックマークジャパン株式会社オペレーション部クレームチームエキスパート。大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年に延長保証会社「テックマークジャパン」入社。一貫して、延長保証の修理精査業務に携わっている。取り扱い製品は、家電全般、住宅設備(給湯器、換気扇、温水洗浄便座など)、パソコン、車など多岐にわたる。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要な「総合家電エンジニア」とスマートハウスのスペシャリスト「スマートマスター」の資格を保持し、チームを牽引する。