食事の時はよく噛んでゆっくりと。頭では分かっていても、早食いのクセがなかなか治らない……と悩んでいる人は少なくないようです。せっかくのごはんタイム、ストレスなく早食いを解消できる方法はないものでしょうか？　あるレシピ本がきっかけでその方法を発見したというエッセイ漫画が、ツイッター上で6万件近い“いいね”を集める大反響を呼んでいます。作者のうめやまちはる（@umeyama_chi）さんに詳しいお話を伺いました。

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レシピ本との出会いにより新しい発見が！

　優しいタッチのエッセイ漫画やお料理イラストをSNSで公開しているうめやまさん。手作り料理の写真でも人気を集めるほどのお料理上手ですが、食事に関して最近気づいたことがあります。それは、早食いを解消する方法。その発見までを「最近ごはんがおいしくてたまらない理由」と題したと題した漫画に描きました。

　漫画によると、うめやまさんは毎日1時間かけて夕飯を作りますが、食べる時間は何と10分！　配偶者さんが半分も食べ終わらないうちに完食し、物足りなさからアイスを食べてしまうのが当たり前になっていました。

　そんなある日、うめやまさんは料理研究家・藤井恵さんの「飲める献立―おいしいお酒とおつまみで、おうちでゆったり。」（新星出版社刊）というレシピ本を入手。お酒はほとんど飲まないけれど、おいしそうなおつまみをしっかり堪能したい……と考え、お酒の代わりに温かいお茶と用意することにしました。

　そして夫婦2人の晩酌がスタート。うめやまさんは不思議なことに「一口一口がしみじみとおいしい～」と感じました。そこで配偶者さんとその理由を考えたところ、シンプルだからこそ気づきにくい新たな発見が。それからの毎日には、お茶と食事の組み合わせを考えるという楽しみが増えました。

　2回にわたって投稿された漫画は大きな話題になり、合計で5.9万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「食べるの早すぎるの悩んでたからすごく助かる！」「私も早食いの方でだいたい3分で完食しちゃうのが悩みでした。今度やってみよう」と感謝の声が。また、「夫さんの寄り添う姿勢に癒やされます。新しい発見、素敵です」「とっても素敵な旦那さん……」など、配偶者さんに注目する声もありました。

　さらに、お茶農家の方からは「カフェインとタンニン水出しすると抽出を抑えられるのでおすすめです。温かいのを飲みたい場合は、水出ししてレンチン」といった耳より情報も寄せられていました。

「夕飯作りが以前に増して楽しくなりました」

　うめやまさんに得意料理やその後について、詳しいお話を伺いました。

Q. 今回の漫画を描こうと思った理由を教えてください。
「最近『幸せだな』と感じたことをフォロワーさんと共有できたら……と思って描きました」

Q. 藤井さんのレシピ本の中でうめやまさんが特に気に入っているメニューは？　また、得意料理も教えてください。
「お気に入りはタケノコの牛肉巻き照り焼きです。私の得意料理は餃子だと思います。羽根付きでパリパリに焼けます！」

Q. その後、食事中の飲み物は緑茶以外も試されましたか？
「はい、玄米茶と合わせるのが特においしいと感じています」

Q. 今回の出来事で変化したことはありますか？
「今まで作ったことのない新しいレシピを開拓するようになり、夕飯作りが以前にも増して楽しくなりました」

Q. 心に残った読者からの感想は？
「やはり『自分もやってみよう！』と思ってもらえたことでしょうか。暮らしをより豊かにするきっかけになっていたらうれしいです。また、『食事中にお茶を飲むことで胃液が薄まる』『（お茶に含まれるタンニンが）鉄分の吸収を阻害してしまう』といった情報をリプライでいただきました。そのため、試される場合は飲みすぎず、適量を心がけていただければと思います」

（Hint-Pot編集部）