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バックでの駐車が苦手な人へ “妙技”を披露した教習指導員が語ったコツは?
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車を運転すると、当然ですがどこかに停める必要があります。そこで必要に迫られるのが、車を後部から駐車スペースに入れる「バック駐車」。免許を取得してしばらく経っても、バック駐車への苦手意識が抜けないというドライバーは多いものです。一体何に注意すれば克服できるのでしょうか? バック駐車の“妙技”を動画に収め、公式ツイッター(@KarasuyamaDS)で公開した烏山自動車学校(栃木県那須烏山市)にお話を伺いました。
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感心の声が集まるも「練習すればあのくらいはできるようになる」
取材に答えていただいたのは、烏山自動車学校で教習指導員を務める小西隆さん。指導歴18年のベテランです。
小西さんは同校公式ツイッターの運用も担当しています。先日投稿した映像は、教習車がバック駐車する様子を収めたもの。“ゴール”に設定されているのは、左右の後輪タイヤがそれぞれすっぽりはまる幅に設置された突起物です。画面右からバックで現れた教習車は無駄のない動きを見せ、突起物が作るスペースにぴったりとタイヤを収めました。
バックモニターのない教習車での“妙技”。リプライ(返信)欄には「すごい!!」「かっこいいです」「素晴らしい」「まさに神業です~!」「無駄のないハンドリング」などと感心の声が集まっています。しかし小西さんによると、実はそこまで難易度の高い技術ではないそうです。
「(リプライの反響は)非常にうれしく思っていますが、実は運転に慣れている人や知っている人からすると、そんなに難しくないことが分かる技術でしょう。誰でもちょっとでも練習すればできるので、大した内容とはいえないと個人的には思っています。練習すればあのくらいはできるようになると分かってもらいたくて(今回の動画を)公開しました」
では、バックでうまく車をコントロールするコツとは? 教習所ではバック駐車時に窓を開けての目視を教えますが、小西さんはこの動画でドアミラーを活用しているとのこと。さらに、スピードも重要だそうです。
「まずは速度をしっかり落とすことが大事です。教習時は窓を開けて(後方を)見るのが基本ですが、映像のようにドアミラーでよく見て確かめながらバックすることもポイントです。ミラーも使うとかなり正確にバックすることができるので、どちらもしっかり見てほしいですね。
免許を取ると、バックが苦手という人が非常に多くいます。練習を紹介する意図ではありませんが、動画のように正確な誘導が大事です。そこで、練習すればあのくらいはできるようになるとお伝えしたくて(今回の動画を)公開しました」
何事も上達するには練習が大切。運転指導のプロである小西さんも、未だに腕を磨き続けているそうです。
「若手の指導員は教習のために練習をしますが、ベテランはおろそかになりがちかもしれません。私は(指導歴)18年くらいになりますが、動画を撮るという目的もあって、ちょこちょことやっています。ちょっと難しいことも試してやることが大事です」
バック駐車が怖い……というドライバーも、小西さんに教えていただいたポイントを押さえながら、経験を重ねて苦手意識を克服していきたいですね。
(Hint-Pot編集部)