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米国の10代少女が億万長者に きっかけはお手製レモネード オバマ元大統領にも提供
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ビジネスを立ち上げて一攫千金……誰でも一度はそんな夢を抱いたことがあるだろう。「アメリカン・ドリーム」という言葉がある米国では、現在10代のミカイラ・ウルマーさんが人気飲料のレモネード一つで億万長者に上り詰めた。英大衆紙「ザ・サン」が改めてその存在に注目している。古くから世界で愛されているこの飲み物で大成功を収めた秘訣とは?
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祖母からプレゼントされた料理本が大ヒット商品のきっかけに
自宅前に手作りの屋台を作り、子どもがレモネードを販売する米国の習慣「レモネードスタンド」。そのメリットとは、商品を作って販売するという行為を通じて社会経験を積めることだ。州によっては規制対象だが、合法化されている一部の州では自宅前で張り切る“ちびっこ事業主”が夏の定番になっている。
ウルマーさんは現在、米テキサス州で暮らす17歳の少女。同紙によると、ウルマーさんがレモネードのビジネスを思いついたきっかけは、4歳の時に祖母からプレゼントされた古い料理本だったそうだ。
ボロボロだったというその本の中で、ウルマーさんは1940年代の「フラックスシードレモネード」に注目。そこにアレンジでハチミツを加え、自身のオリジナルドリンクとして完成させた。
ハチミツを加えようと考えついたのは、ウルマーさんがある時に母親とミツバチについて調べていたところ、その存在の重要性を知ったことから。実はそれまでに2回刺されたことがあったそうだ。
そしてミツバチの保護も目的として、自身が作ったレモネードに「ミカイラズ・ミー&ビー・レモネード」との商品名をつけ、自宅前の屋台で販売をスタート。結果的に、このハチミツがレモネードを商品としてブレイクさせる大きな存在になった。
その後、著作権の関係から商品名を「ミー&ビー・レモネード」に変更したものの、2015年にはテレビ番組で投資を取り付けたことや当時の米大統領バラク・オバマ氏にレモネードを提供したことで、商品の知名度はますます上昇。16年にはテキサス州に本社を置くスーパーマーケットチェーン「ホールフーズ・マーケット」と1100万ドル(約14億8000万円)もの販売契約を結ぶなど、ウルマーさんのレモネードは大ブレイクを果たした。
もちろん、レモネードの売り上げはミツバチの保護に役立てられている。同紙によると、1本あたりの売り上げから10パーセントが保護団体に寄付されているそうだ。
レモネードで大成功を収め、商品を全国的に有名にしたウルマーさん。現在は学校で勉強に励む傍ら、リップバームを開発したり書籍を執筆したりするなど活動の幅を広げている。
(Hint-Pot編集部)