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ショウガを長持ちさせる冷蔵保存法とは ポイントは水にあり 冷凍保存は加工後に
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梅雨寒から一転し、急激な気温上昇が予想される今週末。激しい気温差に体がついていかない……と感じている人も多いのでは。そこで早くも夏バテしないよう、上手に活用したいのが「ショウガ」です。しかし、買ったまま放っておくといつの間にかカビが生えたり、カピカピに乾燥してしまったり。夏本番に向けて上手に保存する方法をご紹介します。
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発汗作用と体を温める効能があるショウガで夏を乗り切ろう
ショウガは体を温める効能があるため、冬の料理に取り入れる人が多いでしょう。とはいえ、夏にも積極的に摂りたい食材の一つです。
ショウガにはジンゲロールとショウガオールと呼ばれる成分が含まれています。ジンゲロールには発汗作用があるため、夏の火照った体を冷ます効果が期待できるでしょう。一方、ショウガオールには体を温める効能があり、冷房や冷たい飲み物で冷えた体を中から温めてくれます。
一般的に見かける皮が薄茶色や黄色っぽいショウガは根ショウガと呼ばれ、土の中で保管された後に出荷されています。根ショウガと種類は変わりませんが、フレッシュなのは新ショウガです。白色で部分的にピンクがかっており、みずみずしくやわらかいのが特徴。採れたてや早採りのものが出荷されています。
とはいえ、ショウガは一度の料理で使う量はそれほど多くなく、余らせてしまいがち。しかも、袋に入れたまま冷蔵庫の野菜室に入れておくと、いつの間にかカビや乾燥でダメになっていることがあります。どうすれば長い間、新鮮にキープしておくことができるのでしょうか。
JAグループの公式ウェブサイトは、ショウガの保存方法として「乾燥を防ぐため、ラップか新聞紙に包み、冷暗所で保存」を推奨しています。また、使用時を想定して千切りやすりおろしなど下処理をしてから食品用ラップで小分けにして、冷凍保存をすると良いようです。
加工食品メーカーがショウガの保存方法を伝授
一方、冷凍食品を多数販売している加工食品メーカーのニチレイフーズ(@nichirei_foods)は、6月15日のショウガの日に公式ツイッターで保存方法を公開。水に漬けて保存をすると長持ちするとのことです。同社の公式ウェブサイト「ほほえみごはん」にはさらに詳しい説明があり、この方法であれば1か月はもつと紹介されています。保存の手順は次の通り。
【ショウガの冷蔵保存方法】
1. ぬめりの原因となる汚れを落とすため、ショウガを皮ごと水でよく洗う
2. 黒ずみや傷んでいる部分は切り落とす
3. 保存容器や瓶にショウガを入れて、全体がかぶるくらいの水を入れる
4. 容器のフタをしっかりと閉めて、冷蔵庫の野菜室で保存
以上の方法では、ショウガを使う際や1週間おきに保存容器をさっと洗い、水を取り替えることをお忘れなく。また、主に根ショウガの保存方法として紹介されていますが、「Hint-Pot」編集部調べによると新ショウガもJAグループが紹介した方法やこれと同じ保存方法が可能。しかし、新ショウガは根ショウガに比べて水分が多いため、早めに使い切る方が良いようです。
(Hint-Pot編集部)