どうぶつ
執念の大逆転劇を演じたメイショウドトウの今 行儀良く水を飲む姿が話題「お利口さん」
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5月には猫が背中に乗ってくつろぐ動画が140万回再生の大反響
約1年前にノーザンレイクにやってきたメイショウドトウ。川越さんは「体調にあまり変動のない馬のようで、健康に過ごしています。ただ26歳と高齢なので、変化を見逃さないよう気をつけています」と健康管理に気を配っています。また佐々木さんによると、性格は「タイキシャトルと比べるとおっとりしていて、放牧地や馬房の中で眠たそうにしていたり、ボーッとしていたりすることが多い」のだとか。
一方で「集牧の際に迎えに行くと、出入り口まで走ってくることもあります。人が好きなのか放牧地のそばに行ったりカメラを向けたりすると、かなりの確率で近くまで来てくれます」と人懐っこい面もあるそうです。
今年5月、メイショウドトウは別の動画でも大きな注目を集めました。それは猫のメトちゃんが馬房にいるメイショウドトウの背中にいきなり乗り、のんびりくつろぎ始めた様子をとらえたもの。佐々木さんは「ドトウは以前からメトが気になっていて、私について放牧地にやってきたメトに近づいては逃げられたりしていたので、背中に乗った時は大変な騒ぎになりました」と当時を振り返っています。ちなみに動画の再生回数は驚異の140万件超えです。
「ウマ娘」の影響で再び注目を集める存在に
現役時代から比較的穏やかな性格だったというメイショウドトウ。“世紀末覇王”と呼ばれた当時の最強馬テイエムオペラオーに何度も立ち向かい、ようやく宝塚記念で一矢報いた時はファンに感動をもたらしました。そんな21年前の史実は、最近大人気のゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」で忠実に再現されていることもあって、再び注目を集める存在となっているようです。
「『ウマ娘』の影響は大きいと感じます。ドトウとシャトルがノーザンレイクに預託される前は、ツイッターのフォロワーは1000人に届いていなかったように記憶しています。それが昨年6月に2頭がやってきて、あっという間に1万を超え、その後もジワジワと増えて今では3万を超えました。
フォローしてくださった方のアイコンやプロフィールを見ると『ウマ娘』ユーザーがたくさんいらっしゃるようです。このゲームがきっかけで馬や引退馬にも興味を持っていただいた方がいるようでうれしく思います。これからも馬たちの様子をなるべく毎日ツイートしますので、皆さんに楽しんでいただければと思います」
ノーザンレイクでは7月から一般見学を再開予定。7、8月分の見学日は即日定員に達したそうです。「作業の都合もあり、日時、人数を限定しての見学になってしまい申し訳ないです。9月以降も、日時、人数を限定しての見学になる予定ですが、少しでも見学日を増やせたらと考えています」と話す佐々木さん。これからも引退馬とファンをつなぐ懸け橋になってくれることを期待したいですね。
(Hint-Pot編集部・瀬谷 宏)