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競馬界の“二刀流”の礎を築いた最強馬の今 美しい馬体にファン感動 「今でも歴代最強」

著者:Hint-Pot編集部・瀬谷 宏

28歳になっても元気いっぱいのタイキシャトル(画像はスクリーンショット)
28歳になっても元気いっぱいのタイキシャトル(画像はスクリーンショット)

 米メジャーリーグで大活躍している大谷翔平選手の代名詞といえば「二刀流」。すっかりおなじみになった言葉ですが、実は競馬の世界にも存在します。その先駆けといわれているのは、ダート(砂)の重賞レースを足がかりに海外の芝GI(最高格付け)レースでも優勝したタイキシャトル。芝とダートの両方での大活躍が容易ではない近代競馬で、圧倒的な強さを見せてくれました。そんな28歳のレジェンドが現在も元気に過ごしている様子が繋養先の牧場、ノーザンレイク(北海道新冠郡新冠町)の公式ツイッター(@NLstaff)で公開され、反響を呼んでいます。

 ◇ ◇ ◇

尾花栗毛の美しい馬体でファンを魅了したタイキシャトル

 6月19日(日)、東京都府中市の東京競馬場で日本中央競馬会(JRA)の重賞レース「ユニコーンステークス(3歳限定、ダート1600メートル、G3)」が行われます。「東京優駿(日本ダービー)」や年末のグランプリレース「有馬記念」などのGIレースと比べて注目度は高くありませんが、過去の優勝馬にはダートのレースで一時代を築いた馬も多数。今後のダート戦線を占う上で重要なレースといわれています。

 その第2回(1997年)の優勝馬がタイキシャトルです。金色に輝く尾花栗毛(おばなくりげ)のたてがみと尾毛を持ち、その美しい馬体で多くのファンの注目を集めました。デビューは足元への負担が軽いとされるダートでライバルを寄せ付けず2連勝。その後に芝のレースを2戦し、休養を挟んで当時は秋開催だったダートのユニコーンステークスで3勝目を挙げました。

 この勝利を足がかりにして芝のレースに本格転向すると、1200~1600メートルのレースで3連勝(うち2勝はGI)。翌年6月のGI安田記念では、香港から参戦した強豪をぶっちぎる圧勝劇を見せました。その勢いでフランスのGIジャック・ル・マロワ賞、帰国後のGIマイルチャンピオンシップと連覇を果たし、第2回ユニコーンステークスから重賞8連勝というJRA記録を樹立。特に1600メートル(1マイル)のレースでは7戦全勝という強さを誇り、「世界のマイル王」と称されたレジェンドです。

種牡馬引退後は「フォスターホース」として過ごす“第三の馬生”

 タイキシャトルは1998年に現役引退し、種牡馬入り。初年度産駒からGIレースで勝つ馬も現れ、“父親”としても高い評価を得ました。2017年に種牡馬からも引退すると認定NPO法人 引退馬協会に引き取られ、1頭の馬を多くの人が里親として育てる「フォスターホース」となり、28歳の現在は引退馬を預かる牧場「ノーザンレイク」(北海道新冠郡新冠町)で繋養されています。

 ノーザンレイクにはタイキシャトルの他に、2001年のGI宝塚記念で優勝したメイショウドトウなど6頭の引退馬が在厩。元気な姿を多くのファンに見てもらおうと、競馬ライターとしても活躍するスタッフの佐々木祥恵さんが公式ツイッターを運用し、日々の様子を写真と動画で公開しています。

 今回話題になったタイキシャトルの動画は5日に撮影されたもの。この日といえば、24年前のGI安田記念です。タイキシャトルは大雨で泥田のようになった芝でも、後続をぶっちぎる衝撃的勝利を飾りました。

 動画に登場した“シャトじいじ”ことタイキシャトルは、曇り空の放牧地で「今日は安田記念だって。覚えてる?」と話しかけられています。でも、反対側に顔を向けたり柵で頭をかく仕草を見せたりするなど、あまり関心がないのんびりムード。しかし、その馬体は今もピカピカで、現役時代からの美しさは健在です。

 この動画がツイッターで公開されると、リプライ(返信)にはコメントが殺到。「元気でいてくれてありがとう」「28歳にはとても見えない」「今でも歴代最強」「大雨の中の無敵と呼ばれた馬が今も生きてると思うとうれしい」と元気な姿に感激したファンの声が寄せられていました。

 また「安田記念? それよりかゆいんだよ」「やすだきねん? ……時々聞くけど。まだ食ったことない……」などタイキシャトルの気持ちをユニークに代弁した声も、クスッと笑える内容ばかりです。

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