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置き去りにされたナマケモノの子 保護主が母を見つけた手段とは 「最高に心温まる」
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![コスタリカでナマケモノの感動シーンが話題に(写真はイメージ)【写真:Getty Images】](https://hint-pot.jp/wp-content/uploads/2022/06/25110332/20220625_sloth_gi.jpg)
人間だけでなく動物でも、見る者にほっこり温かい気持ちを与える親子愛。特に離れ離れになっていた親子が再会するというシチュエーションには感動を覚えるだろう。中南米のコスタリカで先月起きたナマケモノの母子が再会を果たす物語に、世界中から注目が寄せられた。母子はなぜ別れ、また再会にはどのような助けがあったのだろうか?
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保護した赤ちゃんの鳴き声を録音 森の中で音声を流してみると…
ナマケモノの母子が感動の再会を果たした舞台は、コスタリカ南東部にあるビーチ「プラヤ・チキータ」近くの海岸林。米ニュース専門局「FOXニュース」のウェブサイトによると、物語の始まりは現地時間5月10日にさかのぼる。
同地に拠点を置く動物救助センター「ジャガー・レスキュー・センター」の男性スタッフが海岸近くを歩いていたところ、「ノドチャミユビナマケモノ」の赤ちゃんを発見。辺りを見回すと、近くの木に母親がいたそうだ。しかし、母親は木を登り始めていたため、赤ちゃんを預けることができなかった。
赤ちゃんを施設に連れ帰り獣医師の診察を受けさせると、怪我や健康問題はないことが分かった。それからは母子の再会に向け、しばらく預かることに。施設スタッフはその間、母子が再会を果たすための足がかりにしようと赤ちゃんの鳴き声を録音した。
そして現地時間5月15日、録音した赤ちゃんの声を海岸林で流すと作戦は見事に成功。母親は木から下りてきて赤ちゃんを引き取ると、そっと優しく抱き寄せたのだ。
施設がこの様子を収めた動画をフェイスブックで公開すると、世界中から大きな反響が。日本時間6月24日時点で“いいね”などの反応は107万、コメントは4.8万件、シェアは19万件にも上っている。
また施設のインスタグラムでも今回の動画が公開され、こちらにも8.9万件の“いいね”が集まった。コメント欄には「私が見た中で最も尊い出来事」「親子が再会できて本当にうれしい」「これには涙が出た。最高に心温まる瞬間」といった反応が寄せられるなど、感動の声が殺到している。
施設が今回SNSに投稿した内容によると、再会を果たすために鳴き声を使うというメソッドは数年前に開発されていたそうだ。また、ナマケモノ母子の再会には施設スタッフも大きな感動を覚えたようで、投稿には「母と子の再会を目にする時はいつも優しい気持ちに包まれます」とその思いを綴っている。
ちなみに記事では、コスタリカに生息するナマケモノの数にも言及。ナマケモノ保護財団の研究者は500万匹と推定しており、ノドチャミユビナマケモノ以外にも「ホフマンナマケモノ」という種類が生息しているそうだ。
(Hint-Pot編集部)