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義務付けなければ変わらない? 育休の新愛称“育業” 「期待できない」は半数以上
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半数以上が育休の取得しやすさは変わらないと回答
続いて、「育休の新愛称『育業』によって、育休は取得しやすくなりそうですか?」という設問。何と半数以上の54.3%が「期待できない」と回答。「期待できる」と答えたのは12.6%にとどまりました。
やはり実際に育児休業を取得するのは現状、ハードルが高いのでしょうか。休みのイメージを払拭できるかという前の設問よりも、「期待できない」がさらに1割以上多い結果に。
「期待できない」と回答した人のコメントは以下の通りです。名前を変更するだけでなく、取得の義務付けなど行政からの具体的な施策を希望する声が見受けられました。
【「期待できない」と回答した人の声】
「政府が育休を義務付けなければ今と変わらないと思う」
「育児が大変だということ、男性も当事者であるという意識改革が必要」
「取得する当事者の意識は変わっても、経営層や上の立場の人たちの意識は変わらないと思うので」
「育児休暇が取れるか取れないかは結局所属している会社によるので、個人が取りたくても必ず取れるとは思えない。行政が企業をサポートしていくことがより大事」
次に「期待できる」と回答した人のコメントでは、新愛称によって職場や周囲のイメージが変わることで育休の取りやすさにつながると期待を膨らませる声が多いようです。
【「期待できる」と回答した人の声】
「育児と仕事が対等になる表現に感じるから。単なる休みではない意味合いが強調されるので良いと思った」
「休=休みのイメージ、業=仕事をしているイメージに変わるから」
「育児も仕事のうち、という考え方になるから」
育休の新愛称の設定は、職場や社会の意識を変えるきっかけにすぎないでしょう。育休を取得しやすい雰囲気作りをしていくには、継続的な取り組みが必要不可欠です。「名ばかり」に終わらせないよう、積極的に「育業」という言葉を使っていきたいですね。
(Hint-Pot編集部)