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農家がやっている 夏野菜の浅漬け ポイントは食感を変えた切り方
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キュウリやナス、ズッキーニなど、種類が豊富な夏野菜。特に果実や種を食べる果菜類をいただく機会が増える時期です。下処理次第で食感や香りの違いを楽しめる果菜類。茨城県の兼業農家として、少量多品種の米や野菜作りに取り組むこばやしなつみさんに、夏野菜を使ったとびきりおいしい作り置きおかずを教えていただきます。身近な調理器具や調味料で簡単に真似することができますよ。
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火を使わず 三種の神器でストレス軽減し夏野菜を下処理
一年で一番日が長い夏至を過ぎる頃、我が家では多種多様な夏野菜の収穫がスタートします。とにかく毎日、大量に野菜が採れるので、3つのアイテムを使って下処理をしてから冷蔵保存→作り置きの繰り返しで夏は過ぎていきます。甘めの酢や少なめの塩で下処理された夏野菜は、そのまま食べるよりも箸が進み、うだる暑さで食欲が減退しがちな時に食べやすいのもうれしいポイントです。
一方で、我が家は少量多品種でさまざまな野菜を育てているので、1種類あたり収穫できるのが少量の時もあります。量が多くても少なくても浅漬けなら、すぐ作れて食べ切りやすいんです。ニンジン1本からでも作っておくと食卓にすぐに出せるので、非常に使い勝手が良いですよ。
野菜の下処理をする際には、1. キッチンバサミ、2. 薄切りスライサー、3. 千切り器(太めと細めがそれぞれあるとより良い)を活用して、野菜の食感に変化をつけています。処理した野菜はボウルに直接入れていくので、まな板という洗い物が一つ減りキッチンスペースが広くなることでストレスも軽減されます。
夏野菜の“色”や“香り” 五感で味わって夏バテ予防
夏野菜は鮮やかな“色”が一番の特徴です。緑系・赤紫系・黄オレンジ系を組み合わせると、お皿の上が一気に映えて、暑さで減退しがちな食欲をかき立ててくれます。
また、酢と塩がベースに下処理された作り置きおかずは、いろいろな料理に少し加えるだけでかさと彩りを増してくれます。肉・魚、もしくは豆腐・豆類などのタンパク質が豊富な食材から、ドライフルーツやナッツ類、和洋中華風ドレッシングなど、どんな素材と一緒に食べても、だいたいどの素材の邪魔にもならないのが毎度の食卓に出しやすい最も大きな理由です。いろいろな夏野菜の組み合わせを楽しんでみてはいかがでしょうか。