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農家の嫁がやっている 旬の「ミョウガ」は“丸のまま”で 肉巻きや天ぷらがおすすめ おいしい見分け方や保存方法
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夏を連想させる味の1つといえば、ミョウガ。東京の“バリキャリ”から5年前に茨城の兼業農家に嫁いだこばやしなつみさんの家では、この時期になると庭や裏山にミョウガが自生しているそうです。ショウガと葉が似ているので、見分けるにはちょっとしたコツがいるようです。ぷっくりしてほんのりピンク色のものが新鮮というミョウガ。今がおいしい旬野菜のツウな話を、こばやしさんが綴ります。
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夏から秋のお楽しみ 裏山や庭にたくさん自生するミョウガ
ミョウガと言えば、夏に食べるそばやうどん、冷ややっこの彩り薬味の代表選手ですよね。
私はその凛々しい独特の香りと、シャキっとした食感が昔から好きで、ほぼ自炊をしなかった20代の時に唯一と言っていいくらい、夏の仕事帰りにスーパーで買っていた野菜です。ミョウガに加え、オクラや納豆も一緒に添えて、コンビニの冷やしそばや自分で茹でたそうめんを食べて、暑い時期は乗り切っていました。
一方、夫の実家に嫁いでからは、家の庭や裏山にミョウガが自生していることを知り、特にこの時期は常に、山の中のミョウガの存在をチラチラと気にする日々です。
というのも、20~30年前に義父母がミョウガを家で採って好きなだけ食べられるように、庭や裏山にいくつか根を植えたところ、どんどん地下茎を伸ばし今では毎年初夏から秋にかけてミョウガの葉がわっさりと生い茂るようになったからです。