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婚姻届は自作できる! ハウツー漫画に称賛の声「こちらも幸せ」
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婚姻を法律的に成立させるには婚姻届の提出が必要。用紙を役所に提出するため、各自治体の窓口に用紙されている一般的なものや雑誌の付録、市販品など、決められたものしか使用できないと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし実は、戸籍法施行規則第59条に定められた様式を守った内容であれば、自作品を使用することができます。漫画家のミヤギトオル(miyagitoooru)さんは、オリジナルの婚姻届を実際に制作。その過程や作り方をまとめたエッセイ漫画が話題を集めています。詳しいお話を伺いました。
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婚約者との思い出を描き込んだ婚姻届 市役所職員にも大好評
同い年の恋人・なおちゃんと昨年結婚したミヤギさん。話題の漫画「オリジナルの婚姻届を作った話」は、2回にわたって投稿されました。
付き合い始めた1年後の記念日に婚姻届を提出しようと決めていた2人。その時が間近に迫ったある日、なおちゃんは知人が自作の婚姻届を提出したと知り、「私たちも婚姻届を作らない?」と提案しました。職業が漫画家のミヤギさんは、なおちゃんの願いを叶えるため、まずはネットで作り方を調べることに。
提出まであと2週間ほどあったものの、証人の署名をもらいに行くなどやることは山積み。すぐにでも取りかからないと間に合いそうもありません。そのため提案があった日の夜、仕事が終わってからさっそく取りかかることにしました。
「うーん……何を描くかな……」
イラストモチーフに悩むミヤギさんの脳裏に浮かんだのは、2人が出会った喫茶店「ミロンガ ヌオーバ」(東京都千代田区)での日々。懐かしい気持ちに胸を熱くしながら、ミヤギさんは婚姻届にびっしりと思い出を描き込んだのでした。
完成した婚姻届を見たなおちゃんは大感激! その後、2人は滞りなく必要事項の記入や証人の署名も済ませ、提出前日に準備を完了させました。そして、いよいよ当日。「本当に受理してもらえるのか?」とミヤギさんは不安に思いながらも役所に向かい、提出してみると……。
「わあすごい! これご自分で作られたんですか!?」
窓口の職員さんはびっくり! さらに、その声を聞いて集まってきた職員さんたちも口々に絶賛の声をかけてくれました。もちろんきちんと受理され、ミヤギさんとなおちゃんは幸せいっぱいの中、提出を済ませたのでした。
作中には「オリジナルで婚姻届を作る上での注意点」も簡潔にまとめられています。ただし、さまざまな規定があるため、自作の際には十分な下調べを行った上で、提出が可能か役所で事前に確認するようにしてください。
漫画には実際に提出された婚姻届の写真も掲載されており、読者はその丁寧な描き込みぶりにびっくり! 幸せのお裾分けをいただいたような、温かな気持ちになれた人が多かったようで「こちらも幸せな気持ちになりました」「婚姻届も素敵だし、市役所の方のリアクションも素敵」「すごい! 感動しました!」など、コメント欄には祝福の声が殺到しています。