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約57キロ減量した救急救命士 感動的な理由に米国で称賛の声「本当の愛」
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生命の危機に立たされた怪我人や病人の元に駆けつけ、適切な処置を施す救急救命士。自らの臓器を提供して小さな少女の命を救うために、60キロ近い減量に成功した米国の女性救命士が称賛を集めています。
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1年前に姪が腎臓を摘出 ドナー候補になるも問題が…
「ビューフォート郡の救急救命士が2歳の姪に腎臓を提供するために125ポンド(約56.7キロ)減量する」とのタイトルで女性救命士の減量を特集したのは、米ジョージア州にあるテレビ局「WSAV」でした。
話題を集めているのは、米サウスカロライナ州で救急救命士として働くサラ・ケイシーさんです。昨年6月、2歳の姪・ナタリンちゃんは遺伝的な問題で、腎臓を2つとも摘出する手術を受けました。そんなナタリンちゃんのため、サラさんの一族はドナーとして誰かマッチするのか、全員が検査を受けたそうです。サラさんはその時の心境を次のように語っています。
「まさか自分たちの身に起こるとは考えてもみませんでした。見ず知らずの人のために働いています。それが大好きです。救急救命士として人々を助ける仕事が本当に好きなんです。一度も会ったことがなかった人たちにも感情移入してしまうのですが、それが彼女(ナタリンちゃん)だった時の衝撃の大きさは説明できません」
その後、サラさんがドナーとして100%適合していること分かりますが、そこには一つの問題が。それはサラさんの体重でした。サラさんの体重は当時270ポンド(約122キロ)。医師は「ドナーになるには身体的に十分ではありませんでした」と語っています。
そこでサラさんは姪の命を救うために一念発起。運動と食事制限による減量を開始しました。
仲間や姪の励ましを受け1年かけて減量に成功
「私に必要だったすべてのモチベーションでした。サポートしてくれる最高のチームもありましたし、家族も110%支えてくれました。同僚も一緒にサラダを食べてくれました。消防署のみんなも私と一緒に野菜を食べました。ER(救急室)の部署も私がスナックを食べないように隠してくれました」
仲間のサポートを受け、順調に減量を続けたサラさん。何よりもナタリンちゃんの存在が励みになったそうです。1年がかりで体重の半分に当たるおよそ57キロの減量に成功したサラさん。特集では、1年前と6月の写真を紹介していますがまるで別人です。
同局のリポーター、アンドリュー・デイビス氏はツイッターで「これが本当の愛です」とその感動を投稿。また、サウスカロライナ州ビューフォート郡の公式ツイッターは、「サラ・キャシーのストーリーが共有されていることを誇りに思います」と綴り、サラさんの勤務先である、同郡救急医療サービス(EMS)も記事を共有しています。
2人は来週に手術を受ける予定。ナタリンちゃんは数週間入院し、サラさんは2、3か月仕事を休むことになるそうです。記事でも「救急救命士として、サラ・ケイシーの人命救助を阻むものは何もありません」と女性救命士の勇気を称賛しています。
(Hint-Pot編集部)