ライフスタイル
暦の上でも暑さが本格化 7月の二十四節気「小暑」と「大暑」で知る四季
公開日: / 更新日:
今年は平年よりも梅雨明けが早い地域が多く、厳しい暑さの夏となっています。暦の上では、梅雨が明ける頃で暑さが本格化する季節です。和風月名では「文月(ふみづき)」。古くから季節の目安としてきた二十四節気では「小暑」と「大暑」を迎えます。まさに「暑中」です。昔の日本人が感じてきた「季節感」を紹介しましょう。
◇ ◇ ◇
梅雨が終わり、暑さが次第に本格化
暦の上でも、どんどん暑くなる季節です。太陽の動きに合わせて一年を24に分けたものを二十四節気といいますが、「小暑」は11番目の季節の指標。2022年は7月7日から小暑に入ります。ちょうど七夕ですね。
すでに今年は各地で早々と梅雨が明けて6月から猛暑日となっていますが、「小暑」の時期は梅雨が終わる季節の目安でもあります。本格的な暑さに慣れていく時期です。ちなみに小暑になっても梅雨に入らない場合は梅雨入りを特定せず、地域によってはそのまま夏に入る年もあります。
一般的には、次の「大暑」(7月23日~8月6日頃)までの約30日間を「暑中」といい、暑さがピークに。「暑中お見舞い」を出す季節です。この頃の宴会を「暑気払い」や「納涼会」などと呼び、そうめんなど冷たい食べ物がおいしい季節です。
風も温かい 蓮の花が美しい季節
二十四節気の1つの節気(約15日)をさらに3つ(約5日)に分けたものが七十二候です。古くから感じてきた日本特有の季節のリズムを感じ取ることができる区分で、小暑の七十二候は次の通りです。
○「小暑」(7月7日頃から)
初候:温風至(あつかぜいたる)7月7日頃
次候:蓮始開(はすはじめてひらく)7月12日頃
末候:鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)7月17日頃
梅雨明けを知らせる暑い風が南から吹き、日に日に蒸し暑さを感じる季節です。早朝には、沼地の中から水面にすっと伸びた茎の上に開く蓮の花が楽しめます。昼頃には閉じてしまい、4日ほどしか咲かない花です。また、鷹の幼鳥が飛び立ち獲物を獲ることを覚える季節ともいわれています。鷹狩りなど古くから人とのかかわりの深い鳥。夏空へ巣立ちの準備が始まります。