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暦の上でも暑さが本格化 7月の二十四節気「小暑」と「大暑」で知る四季
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土用の丑の日にウナギを食べて、暑さを乗り切る
二十四節気の小暑の次にめぐる季節の指標が「大暑」です。2022年は7月23日から大暑に入ります。暦の上では、夏の節気も最後。立秋に向けて季節が移ろいます。とはいえ暑さが厳しいので、夏の「土用の丑の日」にウナギなど「う」がつくものを食べて元気を出すなど、現代にも引き継がれている夏バテ対策の風習があります。2022年の土用の丑の日は2回。大暑に入る7月23日と8月4日です。
大暑の七十二候は次の通りです。
○大暑(7月23日頃)
初候:桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)7月23日頃
次候:土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)7月28日頃
末候:大雨時行(たいうときどきにふる)8月2日頃
桐は、神聖な木として古くから日本人になじみのある樹木。現在、五百円の硬貨の表に描かれているのは桐の花です。暑さの中、その花が咲き終わり実を結び始める季節です。そして、土が高い気温で暖められて熱気がまとわりつく蒸し暑い天候から、時として大雨が降るようになっていきます。打ち水などの行事も各地であります。
まだまだ厳しい暑さが続く時期。風鈴や金魚鉢、すだれやよしずなど昔ながらの涼を暮らしに取り入れて風情を感じてみては。
【参考】
「365日を豊かに過ごす 日本の四季、二十四節気、七十二候」(宝島社)
「にっぽんの七十二候」(エイ出版社、エイはきへんに「世」)
「絵で楽しむ 日本人として知っておきたい二十四節気と七十二候」水野久美書(KADOKAWA)
国立天文台「暦Wiki」七十二候
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/B5A8C0E12FBCB7BDBDC6F3B8F5.html
(鶴丸 和子)
鶴丸 和子(つるまる・かずこ)
和文化・暦研究家。留学先の英国で、社会言語・文化学を学んだのをきっかけに“逆輸入”で日本文化の豊かさを再認識。習わしや食事、季節に寄り添う心、言葉の奥ゆかしさなど和の文化に詰まった古の知恵を、今の暮らしに取り入れる秘訣を発信。
インスタグラム:tsurumarukazu