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梅雨のだるさは「湿気負け」のサインかも 香味野菜で余計な湿気を発散!

公開日:  /  更新日:

著者:村上 華子

薬味という通称を持つ香味野菜【写真:村上華子】
薬味という通称を持つ香味野菜【写真:村上華子】

 梅雨時期はただでさえ気持ちが滅入るのに、体のだるさやモチベーション不足、胃腸の不調、下痢などの不快な症状にも襲われていませんか? 中医学・薬膳の考えでは、これらの不調は体に溜まった余計な湿気が主な原因といわれています。

 ◇ ◇ ◇

梅雨時に感じる体の不調 「湿気負けのサイン」とは?

 まずは簡単なテストで体の状態をチェックしてみましょう。

【あなたは大丈夫? 「湿気負けのサイン」をチェック】
・食欲不振や胃腸に不快感がある
・だるくて体が重い、やる気が出ない
・寝ても疲れが取れない、朝なかなかシャキッと起きられない
・下痢、軟便の傾向にある
・悪天候の日に頭痛やめまいがある
・足がむくむ、下半身ががっちりした体形だ
・手のひらで触るとお腹が冷たい
▲2つ以上当てはまると黄色信号。3つ以上は赤信号です!

体内に湿気を溜めない7か条とは

 中医学・薬膳では、胃腸を含めた消化器官全体を生命が育まれる「土壌」だと考えます。例えば、雨は本来自然の恵みですが、過剰になると土壌の水はけが悪くなり、植物は根腐れを起こします。

 体も同じです。冷たい飲食物を摂取する機会が増えると、過剰な水分と内臓の冷えが胃腸の働きを弱らせます。すると、摂取した飲食物から栄養を吸収することができず、エネルギー不足を招くのです。

 さらには、不要になったものを排出する力も発揮できなくなるので、余計なものを溜め込む性質に傾いてしまいます。体に蓄積された不要物はあちこちで詰まりを引き起こし、植物が根腐れを起こすように全身の代謝を鈍らせます。

 加えて、気温が上昇するこれからの夏の盛りは体内の湿気が外気の熱に蒸されてしまい、体内はスチームサウナ状態に……。余計に蒸し暑さを感じてしまうのです。

 体内にたまった余計な湿気は、夏バテの一要因につながります。今から水はけの良い状態を整えておきましょう。

【湿気を寄せ付けない暮らしの7か条】
1. 早起きをして、晴れた日は太陽の光(陽気)を浴びる
2. 冷たい飲食物はなるべく控えて、胃腸の負担を軽くする
3. 水分補給はなるべく常温以上のものを、のどが乾いた時に必要な分だけ
4. 濡れた服はすぐに着替えて、洗髪後はすぐにドライヤーで髪を乾かす
5. 洗濯物は部屋干しを極力控えて、室内はサーキュレータなどで風通し良く
6. お風呂はシャワーで済ませず、湯船につかって全身の血流をアップ
7. ウォーキングやヨガ、筋トレなどで適度に汗をかき、発散することもおすすめ