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日本独特の文化に英国人語学教師が驚愕 もっとも魅力を感じたところとは
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日本政府は6月10日から、外国人観光客の受け入れを添乗員付きのパッケージツアーに限って再開しました。観光地や繁華街で外国人を目にする機会が増えています。外国人の皆さんは、一体日本のどのようなところに魅力を感じているのでしょうか。2018年に来日した英国人語学教師が受けた、日本でのカルチャーショック「トップ10」が米国で話題を呼んでいるのでご紹介します。
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満員電車は「かなり居心地が悪い」
「北アイルランド育ちの私が東京に引っ越してきて最も驚いた10の事象」という見出しで英国人語学教師のカルチャーショックを特集したのは、米メディア「インサイダー」でした。
著者は、北アイルランド出身で中国やオーストラリア、東南アジア諸国を転々としながら、2018年に日本にやってきたデイヴィッド・マッケルヒニーさん。日本で受けたカルチャーショックの数々を紹介しています。
まず、登場したのは「満員電車」でした。ラッシュ時の満員電車で乗客を車内に押し込む「押し屋」の存在を紹介しており、「このスクランブルは平日のラッシュアワーで頻繁に起こるので、これはかなり居心地が悪い」と偽りのない感想を綴っています。
しかし、それ以上に驚いたのは乗客の規律正しさだったようです。「電車は乗客でパンパンであるにもかかわらず、彼らは衝撃的に静かです」と伝えています。そして、「乗車中は話したり、何かを食べたり、迷惑行為を起こすような人はほとんどいません」と伝えています。
文化の違いで戸惑うことはたくさん
2つ目も電車に関することでした。日本人にとって、電車や地下鉄が深夜で運行を停止するのは当たり前ですが、それがカルチャーショックだったようです。
来日当初は千葉県在住だったため、都心までの移動時間は1時間程度。「東京では、真夜中辺りで電車がストップしてしまう。千葉在住時に午後11時半の終電を頻繁に逃してしまいました」と痛恨の瞬間を振り返っています。1万円近いタクシー代を支払うか、始発までカラオケ屋で過ごすのか、選択を迫られた夜もあったそうです。
デイヴィッドさんが困ったことは他にもありました。街には人があふれ、賃貸住宅は壁が薄いためプライバシーの確保が難しいこと、家賃が高額なこと。キャッシュレス化があまり進んでおらず、来日当初はほとんどが現金払いだったこと。多くのカフェのオープン時間が遅いことも。
また、スキンシップをあまりしない日本独特のエチケットや、英語が通じないため少しでも日本語を使えた方が良いこと、冬は寒く夏は暑いことなど、日本で暮らす上で役立つ情報も伝えています。
ミシュランの星付き飲食店数が世界一 東京の食文化を絶賛
一方で、感動したことももちろんあります。それは日本食の奥深さです。「来日後、日本食には寿司とラーメンだけにとどまらない広い世界があることを学びました」とデイヴィッドさん。東京はミシュランガイドに掲載された星付き飲食店が世界で最も多い街だけあって、東京の食文化を気に入っている様子です。
「焼き鳥から和食とフレンチのフュージョンのビストロまで、多くの店がお手頃かつおいしい」と大絶賛。「ミシュランの星付きラーメン屋や、オオサカ・パンケーキ(お好み焼き)のような日本のソウルフードも1食10ドルから20ドルで」とリーズナブルな部分も強調しています。
世界がグローバル化しているとはいえ、日本独特の文化やマナーに驚く訪日外国人はまだまだ多い様子。しかし、日本グルメの魅力には、多くの外国人がハマってしまうようです。
(Hint-Pot編集部)