「読んでほしいような、ないような…そんな気持ちで描きました」

　さく兵衛さんに今回の漫画を描いた経緯など、詳しいお話を伺いました。

Q. 今回のテーマで漫画を描いたきっかけは？
「『嫉妬』というテーマで漫画を描きたくて、犬が飼い主に嫉妬する話を描こうかなと思い立ちました。そこからいろいろと話を広げて、今のストーリーになりました」

Q. 今回の作品を描く上でこだわった表現は？
「少し違和感が残る程度にカオリがテツを認識していないように表現したいと考えました。そのため、カオリは終始テツに語りかけていますが、目線は合わないように気をつけました」

Q. 柴犬のテツのモデルは、ご実家で元気に暮らしているわんちゃんとのこと。今回の作品ではどんなところを参考にしましたか？
「この作品に限らず、柴犬を描きたい時は参考にしています。今回は柴犬らしい仕草やポーズを特に参考にしました」

Q. 今回の作品はどんな方に読んでほしいと思って描かれましたか？
「犬に限らず、ペットと暮らしたことがある人に読んでもらえたら共感していただけるかな、と思いました。けれども、つらいことを思い出させてしまう可能性もあるので、読んでほしいようなほしくないような……そんな気持ちで描きました」

Q. 心に残った読者からの感想は？
「やはり、犬を亡くされた飼い主様からのコメントが多いように思いました。漫画に出てきた柴犬と同じく3年前に『テツ』という犬を亡くされた方がコメントをくださりました。本当に偶然なのですが、何だか縁を感じました。その方は、テツくんとの『楽しい思い出がよみがえり良かった』と言ってくださり、こちらまでうれしくなりました」

　柴犬に関する漫画だけではなく、LINEマンガ インディーズでかわいらしい絵柄のホラー漫画「とある食肉用うさぎの話」を連載しているさく兵衛さん。“うさぎ牧場”で働くオオカミのカミオと、そこで出会った“少し変わった”ウサギが織りなす、ほのぼのパニックホラーです。現在、19話まで配信されており、最終回は間近。こちらも見逃せませんよ。

（Hint-Pot編集部）