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亡き父も爆笑間違いなし? お盆の“個性的すぎる精霊馬”に11万人注目 「今年はうちも」
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亡くなった人やご先祖様がこの世に戻ってくるとされるお盆。地域によって時期に違いがあり、一般的には8月中旬ですが、東京都心部などの一部地域では7月中旬です。漫画家の関口かんこ(@pkb5648)さんは今年の7月13日、遊びに来ていたお母さんから「今日がお盆の入りなんだって!」と聞き、急いで準備をすることに。そこで急ごしらえで用意したお盆飾りの「精霊馬(しょうりょううま)」をツイッターに投稿したところ、あまりに個性的すぎると大きな話題を呼んでいます。関口さんに詳しいお話を伺いました。
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目はシメジ、口はトウモロコシで
「精霊馬」とは、キュウリやナスで作るお盆のお供え。亡くなった人やご先祖様が家に戻ってくる際に使う乗り物とされ、キュウリを馬に、ナスを牛に見立てています。動物が2種類ある理由は、戻る速度の違い。足が速い馬には早く戻ってこられるようにとの、動きがゆっくりな牛にはゆったりとした戻りをとの願いが込められています。
たまたま遊びに来ていたお母さんから、その日が盆の入りだと聞いた関口さん。お母さんの「どうしよう、何も用意してないからお父さんが帰ってこられないわ!」という言葉から、自宅にあるものだけで精霊馬を作ることにしたそうです。
しかし、使えそうなのは冷蔵庫にあった大袋入りジャンボマッシュルームのみ。そこで、目にシメジを、口にトウモロコシを差し込み、楊枝を使って組み立てることにしました。そうして完成したのが、ふわふわととてもキュートなアヒルちゃんです。
「いろんな野菜で個性的な精霊馬を作ってみてもいいんじゃないかな」
関口さんはこの“アヒル精霊馬”を撮影し、ツイッターに投稿。大きく注目され、11.5万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には、「固そうなナスやデコボコしたキュウリより断然ふかふかで、しかも楽しそうですよ」「笑顔でお戻りになるお父様を想像したら、何だか楽しいですね」「我が家は8月盆なのですが、今年はうちの父もアヒルちゃんでお迎えしたいなーと思いました」など、称賛の声が殺到しています。
お父さんが帰ってこられないのではと心配そうにしていたお母さんも、アヒルの精霊馬を見て大爆笑。関口さんも、もしもお父さんがこのアヒルを見たら爆笑するだろうと語ります。
「いろんな方から『かわいい』とリプライをいただいたので、いろんな野菜で個性的な精霊馬を作ってみてもいいんじゃないかなと思いました。あの世にいる方も、お盆の帰省をより楽しみにしてくれるかもしれませんよ(笑)」
ちなみにアヒルの精霊馬はその後、13日の夜まで窓辺に飾り、次の日にはアヒージョにしておいしくいただいたそうです。
(Hint-Pot編集部)