Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

からだ・美容

ビーチサンダルの街履きは30分が限度 整形外科医が教える気をつけた方が良い人とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:南雲 吉祥

おしゃれなビーチサンダルが増えているけれど、長時間の着用は危険な場合も…(写真はイメージ)【写真:写真AC】
おしゃれなビーチサンダルが増えているけれど、長時間の着用は危険な場合も…(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 暑い夏に欠かせないアイテムといえばビーチサンダル。最近ではタウンユースできるおしゃれなデザインのものを多く見かけます。しかし、長時間の着用は体に負担をかけるリスクも。ビーチサンダルを普段使いする場合、どのような点に注意するべきなのでしょうか。また、子どもにはどんなサンダルを選ぶのが正解? 「ナグモクリニック東京」理事長で、整形外科医の南雲吉祥医師が解説します。

 ◇ ◇ ◇

ビーチサンダルを履くのに注意が必要な人は?

鼻緒が付いたフラットなゴム底の、ベーシックなビーチサンダル(写真はイメージ)【写真:写真AC】
鼻緒が付いたフラットなゴム底の、ベーシックなビーチサンダル(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 近年のビーチサンダルにはさまざまなタイプがあります。長時間の着用で気をつけたいのは、鼻緒が付いたフラットなソールの、ベーシックなビーチサンダルをタウンユースする場合です。南雲医師は警鐘を鳴らします。

「ビーチサンダルの薄いゴム底では、アスファルトなどの固い地面の衝撃を十分に吸収できません。また、土踏まずを支えるアーチ構造もなく、側面の支えもないことから、長時間歩行すると足裏に対する負担が大きくなり、痛みが生じる可能性があります」

 特に、次のような人は注意が必要です。

・足底腱膜と呼ばれる足裏の腱に炎症を起こしやすい方
・頻繁に捻挫を繰り返している方
・糖尿病の方
・肥満の方

 捻挫がクセになっている人は、足関節を横方向から支える力が弱くなっているので、支えのないビーチサンダルでは足に負担がかかります。糖尿病の人は神経の働きが弱まり、熱や痛みに鈍感になっているため、鼻緒に当たる皮膚に傷ができても気づかず、大きな傷口になってしまう場合が。そして、肥満の方は足にかかる負担が元々大きいので、足裏のアーチをしっかりと支える靴を選ぶようにしてください。