フワフワでかわいいウサギのシッポ。毛玉のように見えますが、被毛の“中身”はスプーンの先やヘラのように楕円形で平らなため、器用に動かすことができます。今回ご紹介するのは、シッポをうちわのようにパタパタと上下させるウサギ。しかし、その動きはどこか機械的にも……？　トリックが隠された話題の動画について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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フワフワのシッポから癒やしの風を送ってくれるむぎくん

　かわいいおしりをこちらに向けて、フワフワのシッポを上下にパタパタさせている1羽のウサギ。ネザーランドドワーフの男の子で2歳の「むぎ」くんです。性格はツンデレで食いしん坊。触ろうとすると避けて、放っておかれるとなでなでを求める“隠れ甘えん坊”でもあります。

　フワフワシッポがリズミカルに上下する様子には、思わずじっと見入ってしまう不思議な魅力があります。しかしこの動画、飼い主さんによるとちょっとした秘密があるそうです。

「実はこの動画は編集したもので、実際は連続でパタパタしていません。最近暑いのでエアコンをつけて過ごしており、むぎはその風がおしりに当たるとシッポを上下させます。その動作がとにかくかわいいので『連続で繰り返したら面白いのでは』と思い、編集してこのパタパタ動画を制作しました」

　そして完成した動画をツイッターに投稿。すると4.7万件もの“いいね”を集め、再生回数は100万に近付いています。

　リプライ（返信）には「最高すぎて鼻血出ます」「何てモフモフでプリチーなシッポなんだ」「真後ろに陣取りたーい」「無限に観てられますw」「ウサギのシッポうちわだ」「強風モードをいただきたいです！」など、癒やし効果を絶賛する声が寄せられています。

　ちなみにその後のむぎくんは冷房の風が気持ち良かったのか、そのまま寝てしまったそうです。お昼寝ウサギも人間も同じですね。

おうちでの“先輩”はカメ　ごはんの時間はお互いに意識!?

　飼い主さんがむぎくんに出会ったのはほんの偶然でした。でも見かけた瞬間、驚きの姿に目を奪われたそうです。

「1羽だけ妙にふてぶてしく寝転んでいるウサギがいたので、目が釘付けになりました（笑）。私が思うウサギのイメージとかけ離れていて、そのマイペースさと堂々とした性格に一目惚れ。お迎えを決めたんです」

　飼い主さんのおうちには、10年前から飼っているカメの「コロ」ちゃんもいます。むぎくんと直接対面する機会は少ないのですが、お互いに意識はしているそう。

「コロちゃんは基本水槽の中にいるので、むぎと直接対面する機会は少ないです。でも、ごはんの時間になると気になって仕方がない様子ですね。コロちゃんのごはんは1日1回ですが、むぎにはチモシー（牧草の一種）を常にあげているので、チモシーを補充する度にコロちゃんは家から出てうらやましそうに見ています。逆にコロちゃんのごはんの時間になると、気になっているのかむぎが邪魔してきます」

　もちろん飼い主さんは、むぎくんとコロちゃんのためにそれぞれ時間を取って、体調や食欲に問題がないかなど毎日観察しているそうです。そんな飼い主さんのためにも、むぎくんは“シッポうちわ”をパタパタさせているのかもしれません。

○取材協力：Mugi the King（@mktm20111210881）さん

（Hint-Pot編集部）