どうぶつ
犬の飼育には年間いくらかかる? 初めてお迎えする前に知っておくべきこと
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教えてくれた人:稲垣 芳人
新たな家族として犬をお迎えしたいと考えた時、どんなことに気をつければいいのでしょうか。特に初めての場合は、誰に相談をすればいいのか、どんな犬種が向いているのかなど分からないことがたくさん。そこで日本シェパード犬登録協会公認二級訓練士の資格を持ち、都内を中心に出張訓練を行うドッグスクール「Hundeschule Inagaki(フンデシューレ・イナガキ)」の代表でもある稲垣芳人さんに、詳しくレクチャーしていただきました。
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年間の飼育費用は小型犬でも平均33万円
犬のお迎えを検討する場合、第一に考えてほしいのは「無理がないか」ということです。きちんと責任を持ってお世話やしつけをできるかという面もですが、特に金銭面の負担は侮れません。
犬には狂犬病予防接種や混合ワクチン、ノミ・ダニ・フィラリア予防が毎年必要です。また、医療費は自由診療となるため、とても高額になる場合も。体重に応じて診療代や薬代も変わるので、犬種を選ぶ際は憧れだけでなく、現実的な費用についても考慮すべきでしょう。
ちなみに、アニコム損保株式会社が発表した「ペットにかける年間支出調査2021」によると、犬にかかる年間費用は平均34万5572円。体格別では中型犬が最も低い30万8794円、小型犬が33万3394円、大型犬が52万147円です。
ペットにかける費用は増加傾向にあるといわれており、医療技術の発展などで犬の平均寿命も延びています。小型犬や中型犬の寿命は長いと15年以上、大型犬もそれに近い年数ですから、1頭の生涯には500万円ほどかかる可能性も。最後まで必要な費用を支払うことができるのか、考えることが大切です。