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ホールケーキを美しくカットする方法 “萌え断”に14万人感動 「何この幸せ動画」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

まさに熟練の技! 老舗洋菓子店のケーキカット動画が話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
まさに熟練の技! 老舗洋菓子店のケーキカット動画が話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 お店のショーケースに並ぶケーキは断面まで美しいですよね。でも、ホールケーキを自宅で切ると、美しい断面にはなかなか仕上がりません。どうすればうまく切れるのか……とコツを調べた経験がある人も多いでしょう。ツイッターでは近頃、やわらかいフルーツと固いタルト生地をまるで魔法のようにカットする様子が大きな話題になっています。動画を投稿したのは近江屋洋菓子店(東京都千代田区)。5代目の吉田由史明(よしだ・よしあき)さんに、美しいカットのコツなどについてお話を伺いました。

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きれいなカットは1年ほどの修業が必要

 1884年(明治17年)創業の老舗、神田近江屋洋菓子店の公式ツイッター(@omiyayogashiten)が投稿した1本の動画。大粒のシャインマスカットがゴロゴロとのった、直径21センチもあるホールのタルトを1ピースずつ見事に切り分ける様子が映っています。

 吉田さんによると、カットしているのは2年目のパティシエ。こうして美しくカットできるようになるには、1年ほどかかるそうです。また、カットするごとにパティシエの手元が画面の外に移動するのは、包丁をお湯で温めているから。こうすることでクリームがつきにくくなるそうです。

「難しいのは、包丁を垂直に落とすことですね。簡単に見えますが、弊社のように背が高いケーキの場合は、包丁の入射角が一度ずれると斜めに切れてしまいます。そうなるとせっかくのケーキもきれいに見えません」

 この動画はツイッター上で14.3万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「何、この幸せ動画……」「分度器もないのに均等に切れる技が素晴らしいです」「プロの切り方、参考になります」など、感動の声が寄せられています。

 近江屋洋菓子店ではさまざまな種類のフルーツタルトを販売しており、シャインマスカットなどのブドウ類以外に、イチゴや桃のタルトもカットするのが難しいそう。後日には同じくらい難しいという桃のタルトをカットする動画も投稿し、1.4万件の“いいね”を集めています。

家庭でカットする場合も包丁を温めるのがポイント

 動画ではプロが使う長い製菓用ナイフが使われていますが、家庭で切る際に何かできる工夫はあるのでしょうか? 吉田さんによると、動画のようにお湯などで包丁を温めながらカットするのは有効な手段なのだそう。話題の動画レベルとまではいきませんが、比較的きれいにカットすることができるそうです。

 俳優の佐藤栞里さんや芸人のロバート・秋山竜次さんなど、芸能人のファンも多い同店。何と7月29日には、レトロかわいい包装紙柄のスマートフォンポーチが付いたムック本「近江屋洋菓子店 レトロかわいいスマホポーチBOOK」(宝島社)も出版されたそう。

 また、ツイッターでは「リーズナブルだけどチープでないお菓子をテーマ」に、日々精進を続ける様子も発信しています。桃の皮の簡単なむき方など、役立つ情報も満載ですよ。

(Hint-Pot編集部)