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クリスマスケーキの美しい切り方 現役シェフが伝授するコツは包丁の温度と面積
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あっという間に師走も半ばを過ぎました。街のあちこちでツリーやイルミネーションが輝きますが、今年は自宅でクリスマスケーキを囲んで過ごすという人も多いのではないでしょうか。超便利な「茹で卵の時間表」が大きな話題を呼んだこともある、人気のレストランシェフ、麦ライス(@HG7654321)さんが、クリスマスに向けて発信した「ケーキのきれいな切り方」が話題になっています。コツや注意点をお聞きしました。
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温めると油分が溶けて簡単にきれいな断面に
美しくデコレーションされたクリスマスケーキ。せっかくなら断面まできれいに切りたいところですが、包丁の側面にクリームがべっとり……。はたまた、フルーツがうまく切れずにスポンジがつぶれてしまった、なんてことも。
ケーキ屋さんに並べられているカットケーキのように、美しく切るコツはあるのでしょうか。麦ライスさんによると、包丁を温めてからケーキを切るのがポイント。「油分が溶けて簡単にきれいに切れるって理屈です」と話します。
○デコレーションケーキをきれいにカットするコツ
1、包丁を1秒だけ蒸しタオルか、コンロなどの直火で温め、刃の先端をケーキの中心に入れて、底まで刺す
2、刃先を底につけたまま、ゆっくりと包丁を下ろし、刃が底までついたら手前に引き抜く
3、1切れ切ったら、包丁についたクリームを拭き取り、1、2を繰り返す
「包丁はギコギコと動かさず一発で底も切るのがコツです」と、麦ライスさん。上にのっているフルーツは、そのまま切るとケーキがつぶれてしまうため、隙間を狙うか、無理をせず一度フルーツを取り除いてからカットし、盛り付け直すといいようです。
おすすめの包丁は牛刀 直火で温める際の注意点も
さらに、おすすめの包丁や注意点についても。ケーキやパンをきれいにカットできる波刃包丁でも同じように切れるそう。ない場合は、牛刀などの細長い包丁がおすすめです。
「三徳包丁や中華包丁のような面が広い包丁より、牛刀などの面積が狭い包丁の方が、ケーキに触れる面積が少ないので張り付きにくく切りやすいですよ」
また、包丁を熱しすぎるとケーキが焦げてしまうので、直火で温める際はほんのり温かい程度にしましょう。包丁を温め直す際にも、クリームなどが付着したままあぶると焦げ付くので、忘れずにしっかり拭き取ってください。
「直火が心配な人は、キッチンペーパーを濡らしてレンジで温めれば、洗い物も増えず便利だと思います」
“おうちクリスマス”でぜひ実践してみたいテクニックは話題を呼び、「これからの季節にぴったりのコツですね」「パンもですよね 温めると綺麗に切れます」「1回1回拭くのは分かっていたけれど、温めることはしませんでした 教えていただき勉強になります」などのコメントが寄せられました。
麦ライスさんはこれまでにも、1分ずつ分けて黄身の状態が一目で分かる「茹で卵の時間表」が、50万件近い“いいね”の大反響となったことがあるそう。簡単ですぐ実践できる簡単レシピや料理のテクニックをツイッターでたくさん発信しています。
(Hint-Pot編集部)