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憧れのタワマンで引きこもり状態に 住人から白い目を向けられる母親の余計な一言

著者:和栗 恵

教えてくれた人:姉帯 裕樹

余計な一言がトラブル悪化の引き金に…(写真はイメージ)【写真:写真AC】
余計な一言がトラブル悪化の引き金に…(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 多くの人が暮らすタワーマンション。子どもが共用部の物を壊してしまった時に対応を誤ると、思わぬ事態に発展することがあるようです。今回のトラブルは、住んでいるタワマンのエントランスにある美術品を子どもが壊してしまい、保険で補償されたことで一部の住人から反発の声が上がって困っているという女性の体験談です。中目黒「コレカライフ不動産」の姉帯裕樹さんにアドバイスをいただきました。

 ◇ ◇ ◇

美術館のような共用部に一目惚れして購入するも…

 東京都内で夫と小学校低学年の息子さんの3人で暮らす森田裕可里さん(仮名・32歳)には現在、頭を悩ませていることがあります。それは、裕福な祖母から受けた生前贈与を頭金にして購入したばかりのタワーマンションを、売却するべきかということ。

 裕可里さんが住むタワマンの魅力は、共用部の格調高い設えです。エントランスやラウンジ、エレベーターホールなどには飾り棚が設けられ、塑像やアンティークの花瓶、著名なデザイナーが手がけた家具などが置かれています。贅を尽くした調度品が並ぶ様子は、さながら美術館のようだと裕可里さんは一目で気に入りました。

「夫との出会いが、海外留学先のとある美術館だったんです。美しい物が好きなことですぐに意気投合し、日本に戻ってきてプロポーズを受けました。そういったいきさつもあり、さまざまなマンションの中から今住んでいるところを選んだんです」

帰宅時間を過ぎても戻らない息子の電話に知らない男性が!

 それほど気に入っているタワマンですが、まさかの出来事で引っ越しを検討せざるを得ない状況となってしまいました。ある日、息子さんは学校から帰ってくるはずの時間になっても帰宅しませんでした。連絡もなく不安になった裕可里さんは、息子さんのスマートフォンに電話をかけることに。すると、電話に出たのは知らない男性でした。

 裕可里さんが不審に思いながらも話を聞くと、声の主はマンションの管理会社の人とのこと。そして、今すぐにロビーの横にある待ち合いラウンジに来てほしい、と言われました。

弁償を申し出るも不問に

 慌てて階下に降りた裕可里さん。ラウンジに到着して目にしたのは、激しく泣きじゃくる息子の姿と、その横で困り果てた顔をしている男性2人でした。そしてその後ろには、割れて粉々になったアンティークのランプが……。

「一目で、『息子がしでかしたんだ!』って分かりました。管理会社の説明によると、すごい音がしたので見にきたところ、その場で固まっている息子がいたとのこと。どこの部屋の子か訊ねても泣くばかりで話にならず、ほとほと困っていたところに電話が鳴ったので、『無礼を承知で電話を替わった』と言われました」

 裕可里さんが平身低頭謝ると、管理会社の人からは今後の対応については改めて連絡するので、まずは一度部屋に戻って息子さんを落ち着かせるようにとの気遣いが。帰宅後、息子さんが落ち着いたタイミングで壊してしまった原因を聞いたところ、きれいだったので興味を持ち、不注意で落としてしまったとのことでした。

 その後、夫にも相談し、管理会社に弁償をしたい旨を連絡。すると、息子さんが割ったランプは出来の良いレプリカだったため損害自体は十数万円程度であり、調度品には保険がかけられているため、今回は不問に付してもらえることになりました。

 その代わり、今後は同様のことが起きないよう「大きくなるまでは、できるだけ目を離さないようにしてください」と釘を刺されたそう。ところが、さらなる問題が起こったのはそれからしばらくしてのことだったのです。

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