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中古タワマンを購入したパワーカップル 駐車場問題で愛車処分に プロが語る回避法は
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教えてくれた人:姉帯 裕樹
住み心地や住環境が良いのか悪いのか、住んでみないと分からないのはどんな物件でも同じでしょう。高値で売買されるタワーマンションにも、実は知られざる裏トラブルがあるようです。今回ご紹介するのは、タワマンに住んだことが原因でひきこもりになってしまったというご夫妻。不動産のプロ、「コレカライフ不動産」の姉帯裕樹さんによるアドバイスとともにお届けします。
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週末ドライブが趣味の夫妻 結婚を機に大型車を購入したけれど…
夫は大手証券会社に、妻は大手広告代理店に勤務。神奈川県在住の浜本香澄さん(仮名・36歳)は、世帯年収2500万円超のいわゆるパワーカップルです。5年前に結婚した際、夫妻で話し合いを重ねた結果、同県内のタワマンを中古で購入しました。
そこそこの広さがあって価格は億を超えない程度と、立地から見るとかなりお手頃。主要駅から徒歩圏とアクセスも良く、夫妻で「良い物件を見つけることができた!」と喜んでいました。
「東京都内ではなく神奈川県を選んだのは、お互いの実家が県内にあることと、共通の趣味がドライブだったため。小田原厚木道路で箱根まで足を伸ばしたり、伊豆スカイラインやターンパイクを走って熱海に泊まったり、伊豆半島まで遠出をしたりといった感じのデートが多かったんです。
ともに車好きなので、独身時代はそれぞれ車を持っていましたが、結婚を機に夫が憧れていた少し大きめの車に買い替えて1台に。でも……まさかの罠が待っていました」
夫妻が住んでいるタワマンは機械式駐車場。購入したばかりの大型車が入る枠もありましたが、数が少なく入居当時は空きがなかったため、近隣駐車場を探すことになりました。しかし、駅から近いタワマンの立地がむしろ障害になり、ようやく見つけた駐車場は徒歩7分ほどの場所。タワマンの駐車場に空きが出るまでの我慢と割り切り、暮らし始めたそうです。
「タワマンの上階から降りるのに5~6分、そこから7分歩くと合計で12分以上かかることになります。このロスが地味につらかったですね。ちょっと買い物へ……といった時も、以前は車を使っていたので楽でしたが、徒歩12分となると『そのまま歩いて行った方が早いんじゃないの?』という感じで。特に雨の日は、濡れたくないから車を使いたいのに、駐車場に行くだけでびっしょり。夫とは『本末転倒じゃない?』なんて話をよくしていました」
車に乗る頻度が減っていく中、3年近く待ってようやくタワマン内の駐車場に空きが。大いに喜んだ香澄さんでしたが、大変なのはそこからでした。
「タワマン内の駐車場に移動した翌週の土曜日、夫と早速ドライブに行くため意気揚々と階下に行きました。でもそこで見たのは、立体駐車場からの出庫を待つ親子連れの行列だったんです……」