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タワマン住人、やめました 災害を機に引っ越した40代女性の葛藤と選択

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:姉帯 裕樹

専門家が解説 理事会では高齢者のライフラインを確保する話し合いも

 高層や高級物件の紹介を得意とする姉帯さんによると、東日本大震災を受けて、現在建てられているタワマンの多くは非常用電源を擁し、エレベーターが止まっても数時間~数日は動くように作られているといいます。

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「タワマンに限らず、各部屋にも蓄電設備が整えられ、有事の際も照明が灯せたりお湯を沸かしたりできるようになっている物件もあります。古いタワマンはその限りではないので、いざという時のためにご家庭に非常用食料や水を備蓄しておく必要があるでしょう」と姉帯さんは指摘します。

「今回の相談者の方は、高齢の方からのお願いを断って何とも気まずい形となりましたが、逆に、緊急の際に高齢の方が本当に困ってしまい、気づかれずに放っておかれ、あわや……という状態になってしまうことも考えられます。こうしたトラブルが起こらないよう、マンションの理事会等で問題提起をし、災害や非常時に備えておくことが大切です」

 例えば、非常用食料をマンション自体で備蓄する、高齢者のライフラインを確保するなど。災害時に備えた対策を今一度マンションの住人で練っておくと良いでしょう。

 さらに姉帯さんは「非常時に誰かに頼ることは厳しい状況になるかもしれないので、高齢の方は可能ならば自分たちが歩いて上がれる階に住むことも必要かもしれません」と言います。もし、これからマンションや家を選ぶ際は、住まいへの希望や環境はもちろん、自分が高齢になった時を想定することも必要ですね。

(和栗 恵)

姉帯 裕樹(あねたい・ひろき)

「株式会社ジュネクス」代表取締役。宅地建物取引士の資格を持ち、不動産取り扱い経験は20年以上を数える。独立した現在は目黒区中目黒で不動産の賃貸、売買、管理を扱う「コレカライフ不動産」として営業中。趣味はおいしいラーメンの食べ歩き。