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タワマンマダムの“裏トラブル” 子どもから伝えられた驚きの言葉 不動産のプロが解説
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教えてくれた人:姉帯 裕樹
1970年代後半に登場し、その後は再開発エリアを中心に日本全国で建設されているタワーマンション。その高価格帯から“富の象徴”ともされていますが、良いこと尽くめとはいかないようです。特に気になるのが、実際に生活する上での細かいデメリット。そこで今回は“タワマンあるある”のトラブルに直面した母子の体験談をご紹介しましょう。解説とアドバイスは、不動産のプロである「コレカライフ不動産」の姉帯裕樹さんです。
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両親からの生前贈与で、念願のタワマンを購入したけれど
今回お話を伺ったのは、東京都内在住の星野佳代さん(仮名・34歳)。60歳で定年退職し地方で第2の人生を始めたいと願う両親から、まとまった金額の生前贈与を受けました。そこで2年ほど前に「清水の舞台から飛び降りる気持ち」で購入したのが、かねてから憧れていた湾岸エリアのタワーマンションです。
そして始まったのは、都心の夜景を眺め、美しい朝日を望む生活。憧れのタワマン暮らしを手に入れた佳代さんは、わがままを聞いてくれた配偶者や、生前贈与をしてくれた両親にひたすら感謝をする日々だったそうです。そんな幸せがグラリと揺らいだのは、入居後に初めて迎えた夏のことでした。
「小学校2年生の息子が、明らかに落ち込んだ様子で家に帰ってきたんです。『学校で先生に叱られるようなことでもしたのかな?』と思ったのですが、息子から話してくれるまで待とうと思い、その日は何も聞かずに終えました」
その後も、週に2~3度落ち込んで帰ってくる日があり、さすがに不安を感じた佳代さん。学校から戻ってきたばかりの息子さんに話を聞くと、驚くような答えが返ってきたのです。
「ママ、僕ね、臭いんだって……だから近くに寄りたくないって言われて……」
目に大粒の涙を浮かべた息子さんは、体操着の入った袋を佳代さんに押し付けると部屋に籠ってしまいました。佳代さんは困りながらも、まずは洗濯をするため、洗濯機が置かれている洗面所へ。そこで体操着の入った袋を開けた瞬間、驚きの異臭に思わず顔をしかめたそうです。
それはいわゆる「生乾き臭」。汗の臭いと混じってかなりの強さでした。佳代さんは、体操着や靴下などその日の洗濯物をまとめて洗濯機に入れるよう教えていたそう。そのため、気づくのが遅れたと嘆きます。
「まさか、あんなに臭かったなんて……。『あれでは息子も泣くわ』と、猛反省しました。早く乾くだろうと、浴室乾燥機を使って浴室に干していたんですが、量が多くてダメだったみたいです」