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からだ・美容

湿気と熱のこもりを払う夏の養生 体の内側から夏バテと体臭をケアする5つの習慣とは

著者:村上 華子

余計な熱と湿気を取るのが得意な夏野菜「冬瓜」を使ったスープ【写真:村上華子】
余計な熱と湿気を取るのが得意な夏野菜「冬瓜」を使ったスープ【写真:村上華子】

 夏本番がやってきました。SNSなどでは、早速「夏バテ」というキーワードを多く目にしますが、皆さんの体調はいかがでしょうか? 日本の夏は、際立つ暑さに加えてモワッと体にまとわりつくような湿気がある、高温多湿が特徴ですね。湿度が高いと不快指数も上がるといわれていますが、実は中医学・薬膳でも、湿気は厄介なものとして扱われています。夏バテを回避するための養生は、これら「暑さ+湿気」の2つにどう対処をするかがポイント。実は気になる臭いの問題(体臭)の改善にもつながるのです。

 ◇ ◇ ◇

過剰な湿気によって胃腸が弱る

 適度な湿気は、大気や植物を潤す、なくてはならない自然界の要素の一つです。ところが、湿気の多さが過剰に傾くと、私たちの心と体に大きな影響を及ぼします。例えば、水はけが悪くなった土壌では植物が根腐れを起こしますが、これと同じようなことが人間の体にも起こりやすくなるのです。

“体は食べたものから作られる”といいますが、胃腸は体の中心にある畑のようなもの。薬膳では、胃腸という土壌を健やかに整えることで、食べたものから気血という栄養を生み出し、私たちの生命を育みます。

 ところが、過剰な湿気によって胃腸が“根腐れ”を起こすと、食べたものから気血を作り出せずに夏バテを起こします。また、排泄機能の低下で、さらなる水の代謝低下が起こるという悪循環に陥ることもあるのです。

停滞した湿気が体内で熱と結び付くと体臭のもとに

適度な汗をかいて発散させるケアが大切【写真:村上華子】
適度な汗をかいて発散させるケアが大切【写真:村上華子】

 さて、湿気は体に停滞すると時間が経つにつれてよどみ、粘度を増して、体内から排出されにくい状態に変化します。中医学の言葉でこの物質を「痰湿(たんしつ)」と呼び、体に蓄積すると、だるさや食欲不振といった夏バテの症状が起こります。

 さらに、痰湿は体の異常な熱と結び付くことで「湿熱(しつねつ)」という物質に変化。この「湿熱」は酸味を帯びた嫌な臭いを発し、体臭のもとになると考えられています。

「痰湿」や「湿熱」による夏バテや夏の体臭の予防には、適度に汗をかいて湿気と熱のこもりを発散させることがポイント。「夏バテかな?」と感じたら、以下のことを試して、体を軽やかに保ちましょう。

○夏の養生 湿気や熱のこもりを発散させる5つの習慣
1. 朝夕:一日を通して比較的涼しい時間帯なので、ストレッチやヨガ、軽いウォーキングなどで適度な汗をかくことを心がけましょう。
2. お風呂:湯船に浸かり全身の血をめぐらせます。半身浴などの長風呂ではなく、短時間入浴がおすすめです。
3. 汗をかいたら:濡れたままでいるとさらに湿気をこもらせてしまうので、可能ならばこまめに着替えましょう。お風呂上がりは暑いですが、温風のドライヤーですぐに髪を乾かします。
4. 口にするもの:冷たい飲食物、脂肪分の多い食事はなるべく控え、温かくあっさりとした味付けの食事を心がけましょう。
5. 食材:余計な熱を排出することが期待されている夏野菜(瓜類、トマト、ナスなど)を積極的に食卓に取り入れたいところ。

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