どうぶつ
行方不明の子どもを発見 「ラブラドールの英雄」とお手柄警察犬に米国で称賛の声
公開日: / 更新日:
犯罪捜査などの警察活動に従事できるよう、訓練される警察犬。優れた嗅覚を駆使し、においから犯人の検挙や遺留品の発見などの捜査を行い、さまざまな場所で活躍しています。米国では、毛布のにおいから、行方が分からなくなっていた子どもを見つけ出した警察犬が称賛されています。
◇ ◇ ◇
行方不明の子どもを救済 決め手は警察犬の嗅覚
地元テレビ局「WBTV」が報じたのは、イングリッシュラブラドールの警察犬「マーヴェリック」くんの捜査活動について。マーヴェリックくんは米ノースカロライナ州のユニオン郡保安官事務所に所属する警察犬で、今年1月から麻薬の探知、そして、行方が分からなくなった人や物を捜索する任務を担っています。
そんなマーヴェリックくんが今回任されたのは、8月上旬に行方不明の届け出があったある男の子の捜索でした。
この捜査は当初、子どもが持っていた携帯電話の電波を手がかりにしていました。しかし、子どもの安否が危惧される中、携帯電話の電源がオフだったため捜索は難航。マーヴェリックくんとタッグを組む副保安官のジョシュア・ダイさんはこう話します。
「我々は、行方不明となった子どものにおいが付いた毛布をマーヴェリックに託しました。彼なら、このにおいから追跡できると信じていたからです」
実戦デビューからわずか半年余りのマーヴェリックくんですが、ダイさんによるとすでにかなりの捜査能力を持っているそうです。
マーヴェリックくんは毛布のにおいをもとに、子どもの捜索を開始。交通量の多いハイウェイのカーブから別の道に下りられることを突き止めました。ダイさんとマーヴェリックくんがその道を進んでいくと、行方不明だった子どもがその姿に気づき、森の中から出てきて近づいてきたそうです。すぐにマーヴェリックくんは子どものそばに駆け寄り、無事に保護することができました。
「マーヴェリックがいなければ、我々は行方不明だった子どもを探し出すのにもっと苦労したでしょう」と、ダイさんは相棒を誇ります。そして「とても重要な存在」とマーヴェリックくんの手腕を高く評価しています。
マーヴェリックくんの活躍は米誌「ピープル」でも報じられ、「ラブラドールの英雄」「マーヴェリックには食べられるだけのごちそうがふさわしい」と称賛されました。
(Hint-Pot編集部)