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高齢ドライバー「気づかなかった」 保護された車に4万人が仰天「警察グッジョブ」
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高齢化が進む中、高齢ドライバーによる重大事故は社会問題の1つになっています。佐賀県警察の公式ツイッター(@goroukun_spp)は先日、保護した高齢者が運転していたという車の写真を投稿。そこにはパンクしてぺちゃんこに潰れてしまったタイヤが写っていました。佐賀県警はこうした事例をきっかけに、高齢ドライバーやその家族に対して、運転免許返納を改めて考えるよう促しています。
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高齢の免許保有者数は増加の一途
内閣府が発表した「令和2年交通安全白書」によると、75歳以上および80歳以上の免許保有者数は年々増加。令和元年のデータを平成21年と比較すると、75歳以上は約1.8倍、80歳以上は約1.9倍に達しています。
佐賀県警はこのほど、事故は未然に防いだものの一歩間違えば大惨事という事例をツイッターで周知しました。ツイートによると、同県警の神埼警察署はタイヤがパンクした状態で運転していた高齢者を保護。警察に対し「気づかなかった」と説明したため、今後の運転について家族を交えて話し合いをしたそうです。
ツイートに添えられた写真には、完全に空気が抜けたタイヤが、今にもホイールから外れそうになっている様子が写っています。この状態では、何かの拍子にハンドルを取られると、事故につながってしまうでしょう。
佐賀県警は高齢ドライバーやその家族に向けて、「扱い次第で車は凶器となり得ます。体の異変や更新時期等、機会があれば運転免許返納について考えてみましょう」とツイート内で促しています。
年齢に限らず車両点検や整備は運転者の義務
投稿は大きな注目を集め、何と4.2万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「警察GJ(グッジョブ)」「警察公式からこのような事例を教えてくれ、注意喚起してくれるのは本当に助かります!」など、称賛の声が。
また、「年齢関係なく、一年中スタッドレスタイヤを履いている人とか、どうやって車検通したか甚だ疑問のタイヤの溝がなく、ツルッツルな状態で走行している人を時々見かけます」「これは高齢でなくても『気づかなかった』はダメだよなぁ」「これ老人以外にも当てはまるから注意。特に普段車乗らない人とか空気圧点検しないで高速乗ってタイヤバーストしたりっていう話聞くから」など、高齢ドライバーに限らず、すべての人が気を付けるべきだとの声も見られました。
改正道路交通法の施行により、今年の5月13日から運転免許証の更新時に高齢者の運転技能検査(実車試験)が義務化されました。対象は75歳以上(令和4年10月12日以後に75歳以上の誕生日を迎える人)で過去3年間に一定の違反歴があるドライバー。検査に合格しなければ免許更新ができません(免許更新期間の満了日前6か月以内なら繰り返し受験可能)。
さらに、これまでの選択肢は免許更新と返納の2つでしたが、その中間的なものとして「安全運転サポート車等限定条件付免許(サポートカー限定免許)」が新たに導入されました。
移動手段として、車が手放せない高齢者の方も多いでしょう。しかし、安全や命には代えられません。定期的な車両点検と整備を忘れずに、運転に不安を感じたら免許証返納も視野に入れましょう。
(Hint-Pot編集部)