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からだ・美容

乳がんで全摘手術 終了後に自分の姿を見た39歳女性「胸が板!」 医師の技術に感心

公開日:  /  更新日:

著者:島田 みゆ

翌朝は待ちに待った食事 さっそくリハビリも開始

 翌朝はようやく食事が解禁です。メニューは「ごはん、キャベツとハムの和え物、豆の煮付け、牛乳、バナナ」。1日ぶりの食事はとてもおいしく、完食してしまいました。

完食した実際の食事【写真:島田みゆ】
完食した実際の食事【写真:島田みゆ】

 翌日の痛みは、動かさなければほとんど感じないほど! 「痛み止めの点滴、入ってますか?」と確認してしまうくらいで、使っていたのは飲み薬の解熱鎮痛剤だけでした。どんなに痛いものかと覚悟していましたが、術後同様にこの時点でも痛みや変化をほとんど感じなかったので、かえって驚いたほどです。

 採血、採尿を経て、点滴の管も抜き、その後は午前中からさっそくリハビリです。手術した胸にはドレーン(管)がついているため、「肩より上には腕を上げないように」と言われながら少しずつ動かします。もちろん無理ない程度なので、この日は可動域の確認程度で終了。あまり動かさないのも良くないらしいので、少しずつ進めていくことになります。

 そうこうしていると、もうお昼ごはん。うどん、肉団子と野菜の煮物、ヨーグルト。こちらも完食しました。

 午後はレントゲンの検査を受けてから、洗面台で洗髪してもらいました。上半身はタオルで拭き、下半身はシャワー浴がOKに。上半身は濡らさず腰から下だけですが、それだけでもかなり気分がすっきりしました。

右胸全摘 手術後に初めて見た感想は?

 看護師さんからは「術後の姿(自分の胸がない状態)はあまり見たくないという方もいらっしゃるので、無理しないでくださいね」と優しいアドバイスをもらいました。ただ、私はどうなっているのか気になってしまったので、すぐに見ることに。

 胸帯、ガーゼ、さらにテープと、貼ってあり、直接傷が見えないので生々しさはなく、初見の感想は「きれいにない! 胸が板!」。「きれいで見事だなぁ……先生すごい」と冷静に感心してしまいました。

 乳がんが判明して約2か月、ある意味初めての治療が“手術”になっていました。そのため、胸がないことのショックよりも、ようやく治療が進んで安心したというのが正直な気持ちだったと思います。

(島田 みゆ)

島田 みゆ(しまだ・みゆ)

1983年生まれ。社会人教育関係の会社で企画編集として11年勤めたのち、旅や食分野のライター、ヨガ講師、海外ツアーコンダクターの複業フリーランスに。コロナ禍で旅行の仕事が休業状態になり、好きな旅行ができないのであればと2022年からの海外生活を見据えていた矢先、38歳で乳がんが判明。3月に右胸全摘出手術を終え、現在も治療を続けながら、自身の経験を踏まえて多くの女性の心と体を健康に役立つ発信・活動をしたいと考えている。
ツイッター:@myuu_works
note:島田みゆ | 取材ライター×ヨガ講師×海外ツアコン