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漫画

熱中症の高齢者を救った漫画 元看護師の体験談に称賛殺到「直感信じることが大切」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「同じような場面に直面した人の参考になれば」と描くことを決意

 発見から通報までが事細かに綴られた今回のお話。実はまおさんには漫画家になる前に看護師として働いていた経験があり、救急外来で救急隊からの電話を受けたり、熱中症患者の治療に携わったりしたことがあります。

 しかし、街中で具合が悪そうな人に声をかけるのには迷いが生じ、救急車を要請する際には「何番だっけ?」と電話番号が一瞬分からなくなってしまったそう。こうしたことからも、まおさんは「今回の経験が、同じような場面に直面した人の参考になる」と思い、漫画にすることを決めました。

 特に、相手が大事にしたくないと救急車を拒否していると、通報をためらってしまうことも。まおさんはおじいさんが「1人で歩けない」、そして「独居」という点から通報を決意。「本人の『大丈夫です』より自分の直感を信じることが大切」だと語っています。

 救急車が来るまでに、日傘を差してあげたり、氷で首元などを冷やしてあげたりと完璧な対応をしていた人間まおさんですが、1つだけ今回の経験で反省があるそう。それは「いったん帰宅せずに、もっと早く声をかければ良かった」ということ。それでも勇気を振り絞って声をかけに戻ったその行動は、立派としか言いようがありませんよね。

 たくさんあった感想の中でも、特に「自分も『何かあったら声をかけるようにしたい』というコメントがうれしかった」そう。こうした対応を漫画にして発信することで、間接的にではありますが他の人の命を救うことにもつながることでしょう。

 異例の暑さで厳しい残暑も予想されます。こまめな水分補給などで熱中症対策をしっかりと行いましょう。

(Hint-Pot編集部)