健康・美

熱中症になりにくい身体を作るには食事の工夫を 必要な栄養素とおすすめ食材とは

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:摂南大学 農学部教授・安藤真美

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夏野菜や果物で熱中症対策を(写真はイメージ)【写真:写真AC】
夏野菜や果物で熱中症対策を(写真はイメージ)【写真:写真AC】

暑熱順化していない今年は特に要注意!

 長く続いた外出自粛生活のせいで、身体が暑さに順応し切れておらず、例年以上に熱中症に注意が必要と言われています。熱中症になりにくい身体になるには、食べ物の工夫も大切。摂南大学 農学部・安藤真美教授に、熱中症対策に必要な栄養素や、手に入りやすいおすすめの食材を教えてもらいました。

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 熱中症は、大量の汗をかくことより血液中の水分や塩分が汗と一緒に体外へ排出され、体液のバランスが崩れることにより生じます。したがって熱中症予防は、体温の上昇と脱水を避けることが基本。

 毎年この時期になると、こまめな水分や塩分補給を欠かさないよう注意喚起されますが、適している飲み物はご存じですか。その答えは、水やノンカフェインの麦茶など、利尿作用があるカフェインを含まない飲み物です。また、スポーツドリンクも適していますが、糖分が多すぎる飲み物はエネルギーの摂りすぎに注意が必要です。

 水分補給の際の注意点はまだあります。水分だけを摂りすぎると、塩分が不足して血中ミネラルバランスが崩れます。そのため、水分と同時に適度な塩分を含むミネラルを摂ることが重要となってきます。

 水分補給は飲み物からしかできないイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。水分は飲み物だけでなく、食事からも摂取可能です。人が1日当たりに摂る水分は、飲み物から約1.2リットル、食べ物からは意外にも約1リットルも摂取しているのです。

 熱中症対策に必要な栄養素は、汗と一緒に排出されやすいビタミンやミネラルです。特に、浸透圧を調整する働きがあるカリウムが重要です。食べ物を工夫することで、水分と一緒にこうした栄養素をしっかりと摂れば、熱中症になりにくい身体になるのです。

火を使わない調理も熱中症対策に

 夏に旬を迎える夏野菜や果物は、水分も多く身体を冷やす効果があります。またカリウムも豊富です。具体的には、野菜であればナス、トマト、キュウリなど。果物ではスイカなどがあります。

 そういった食材を賢く摂りたいところですが、温度や湿度の高いキッチンでは熱中症の危険性が高まります。そのため、火を使わない料理を上手に取り入れると良いでしょう。

 味付けも気を付けたいポイント。夏は食欲が落ちやすいので、さっぱりとした料理が好まれがちですが、ただ味が薄いだけではなお食欲が湧かない場合もあります。そこで、酸味や適度な辛味、薬味を使って味や風味にアクセントを付けると食が進みます。

(Hint-Pot編集部)