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引退馬タイキフォーチュン 夏バテ知らずの元気な29歳にファン歓喜「本当にきれいな目」
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1996年に新設されたG1・NHKマイルカップ(東京、芝1600メートル)。その初代王者に輝いたのが、タイキフォーチュン(牡)でした。当時の馬年齢表記で4歳(現在の表記では3歳)頃のことです。勝利タイムは1分32.6秒。その世代はよく「高校生」と例えられたため、“超高校級”ともいえました。現在は29歳と高齢になり、「本桐牧場」(北海道新ひだか町)で暮らしています。その公式ツイッターでは、元気に動き回る動画がアップされ、ファンたちが喜びの声を上げています。場長の荒川英男さんにお話を伺いました。
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夏バテもせずに食欲旺盛な姿を報告し反響
旺盛な食欲が元気の証しです。8月上旬、本桐牧場公式ツイッターに夕食をほおばる超ドアップのタイキフォーチュンの姿が投稿されました。カイバ(エサ)桶に顔を突っ込むようにして咀嚼する音が、馬房に響きます。
元気な姿を見たファンからは、「本当にきれいな目だね」「穏やかで優しい瞳してますね」「おいしそうによく食べてる姿、音を聞いていると見てるこちらが癒やされて何度も見ています」などの声がリプライ(返信)に寄せられました。
荒川さんは「ごはんが楽しみ。食べるのが大好きなんです」と言います。アップになった時の瞳は純粋そのもの。見ているこちらの心が洗われるようです。
7月下旬にアップされた動画では放牧地の柵の外から「フォーチュン!」と呼ぶと、とことこと駆け寄る姿が見られます。人懐っこい様子ですが、本桐牧場に来て3年目。やっと慣れてきました。
「引退馬協会からお預かりしています。今年の夏はそこまで暑さが厳しくなく、夏バテもなく過ごせています。性格は真面目。甘えん坊ではないけどよく甘えてきます。人見知りでしたが、頼ってくるようになりました。放牧地から厩舎に戻る時間になると駆け寄ってきます」
そう言って、荒川さんはタイキフォーチュンに優しい眼差しを向けます。人と馬との信頼関係の強さが垣間見えるシーンです。