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最新の中古マンション価格調査 全国1位の市区町村は? 70平米で1億円弱に
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新築・中古ともにマンション価格の高値水準が続いています。新築に手を出すのはなかなか難しいですが、中古ならと考えている人は多いでしょう。今中古で購入するなら、一体いくらくらいなのでしょうか。民間企業の調査によると、全国市区町村における7月の中古マンション価格1位は「東京都港区」、騰落率1位は「千葉県柏市」という結果に。実際の価格などを詳しく見てみましょう。
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東京都港区で70平米の中古マンションを探すなら“億ション”覚悟で
いつか下がるといわれながらも、高値水準が続くマンション価格。金額が大きく、一生に一度の買い物となる可能性が高いだけに、慎重に選びたいところです。では、実際にいくらあれば購入できるのでしょうか。今回は、株式会社ワンノブアカインドが運営するマンション情報サイト「マンションレビュー」の調査結果を紹介しましょう。
同サイトは、保有データを基に全国市区町村における今年7月の中古マンション相場を調査。「中古マンション価格」と「騰落率」を発表しました。「中古マンション価格」は、坪単価をベースに70平米での価格に換算したもの(以下、価格はすべて推定価格)。また、「騰落率」は1年前と比較した価格の上昇率を表しています。
まずは中古マンション価格から。全国1位に輝いたのは、多くの高級マンションが立ち並ぶ「東京都港区」でした。推定価格は9783万600円。港区で70平米の中古マンションを探す場合には、“億ション”を購入する覚悟が必要になりそうです。
2位以下には、「千代田区」「渋谷区」「中央区」「目黒区」と東京の一等地が並びます。ただ、9000万円を超えているのは、9526万8400円で2位の「千代田区」まで。5位の「目黒区」は7423万3200円と2000万円以上の差がついており、港区と千代田区の強さが際立っています。
なお、東京都以外での最上位は、タワーマンションが立ち並ぶ武蔵小杉駅がある「神奈川県川崎市中原区」。5224万9300円で19位に入っています。また、首都圏以外の最高位は4629万9100円で25位に入った「大阪府大阪市北区」でした。
一方、「騰落率」で1位に立ったのは「千葉県柏市」。プラス28.41%で、70平米換算の推定価格では1年前と比較して約560万円上昇したことになります。これに続く2位は湘南エリアに位置する「神奈川県茅ヶ崎市」。こちらもプラス27.80%と大幅に上昇しています。
また3~5位の「神奈川県相模原市中央区」「埼玉県春日部市」「埼玉県入間市」はいずれもプラス25%以上。これまでの報道には、コロナ禍でテレワークが普及したため、東京から少し離れた場所へのニーズが増えたとするものがありました。これを裏付けている結果ともいえるでしょう。
新築にするか、中古にするか。都市部にするか、郊外にするか、それともさらに離れた場所にするか。こういったデータも参考にしたいところですね。
(Hint-Pot編集部)