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30~40代シングル男性 東京で住むならどこの駅? 複数ランクインの人気沿線が判明
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引っ越しをする時、「住んでみたい街」に思いをめぐらせたことがある人は多いでしょう。若者が好む街、朝が早い仕事に就いている人にとって暮らしやすい街、子育てをしやすい街など、それぞれのライフスタイルによって住む場所の価値は変わってきます。では「働き盛りの30~40代のシングル男性」はどこに価値を見出しているのでしょうか? 調査の結果を見てみましょう。
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トップ3はいずれも中央線沿線 「交通・アクセスの良さ」が大きな魅力
不動産仲介などを手がける株式会社groove agentは2021年9月、「住みたい街の駅」に関する調査を実施しました。対象は東京都在住の30~40代のシングル男性1500人です。それでは結果をランキングで見てみましょう。
【30~40代のシングル男性1500人が住みたい街の駅ランキング】
1位「吉祥寺」(64票)
2位「新宿」(63票)
3位「中野」(50票)
4位「池袋」(39票)
5位「立川」(38票)
4位の「池袋」以外は中央線沿線の駅が上位を占めました。中央線は東西に長く伸びる路線で新宿や東京など都心へのアクセスが抜群。さらに西側の終点・高尾には高尾山があり、自然豊かな場所へも行きやすいことが人気の理由と考えられます。
トップ5が人気の理由は? ランク外の駅には個性を愛する声
それぞれの街の駅に住みたい理由を自由回答で尋ねたところ、1位の「吉祥寺」については「都心へのアクセスの良さ」「買い物、飲食、アクセス便利で自然と都市、古い街並みも残っていて雰囲気がいい」「生活のしやすさ」などが挙げられていました。
1位とわずか1票差の「新宿」にはアクセス面以外に「何でも揃っている」という利便性や「都心が好き」「夜もにぎやか」といった街の雰囲気に魅力を感じている意見も。3位の中野も「新宿まで近く、買い物に便利な街だから」と周囲の駅も含めた環境を重視した声がありました。
4位の池袋にも「都心に限りなく近く他に移動しなくても用事が完結する」「おいしいお店が多い」といった声があり、新宿に次ぐ繁華街として人気を集めている状況がうかがえます。また、時間に追われがちな現代人にとって「移動に時間をかけたくない」という意識が強くあることも感じられますね。
5位の立川は「山に行くのに利便性が高い」「駅前の充実さ、通勤時間、環境の良さ」などアクセスや環境面を重視する声がありました。
一方で、ランク外の駅についても、「特に何もないのが良い」(上板橋)「昭和レトロを体感することができる」(日暮里)「下町で落ち着く」(柴又)「介護がしやすい」(昭島)とその場所ならではの個性を愛する声が寄せられていました。
家族で住むのであれば、いわゆる住宅街と呼ばれるような場所で、医療面や子育てのしやすさ、住環境などが重視される傾向がありますよね。一方で、フットワークが軽いシングル男性の場合は、交通の便の良さが重視される傾向にあるようです。また、結婚などでライフステージが変化すると、可能な家賃額などが変化する可能性も。そういう意味では「今しか住めない・今だからこそ住める」という場所なのかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)