動き出したら無理に止めようとするのはNG

　公益財団法人　交通事故総合分析センターが交通事故の調査・分析結果を分かりやすく解説した、イタルダ・インフォメーションのNo.134によると、「自然発車による人身事故の発生件数は年間200件程度と少ないが死亡事故件数は年間20件以上発生し、近年は増加傾向」にあるとしています。

　発生場所としては、平坦に見える緩勾配の場所や駐車場等でも多発しているそう。どこでも起こりうる事故といえるようです。さらに勾配3％以上の坂道になると、重大事故につながりやすくなります。

　同レポートでは、万が一、自然発車が起きてしまった時の対処法も紹介。動き始めは速度が遅く手で止めることができると思うかもしれませんが、車両重量は軽自動車でも600～1000キロ程度あります。そのため一度動き始めると人力で止めるのは困難。「車両の進行方向に出ることは非常に危険」です。

　また、運転席に飛び乗って止めようとして重大事故につながる場合も。「無理に止めようとはせず、周囲に車が動き始めてしまったことを周知させ、2次事故を防ぐことが大事」になります。

（Hint-Pot編集部）