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引退馬メイショウドトウ “相棒”タイキシャトル亡くした後の様子は? 「そわそわして…」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

タイキシャトルがいない生活にも少しずつ慣れてきたメイショウドトウ(画像はスクリーンショット)
タイキシャトルがいない生活にも少しずつ慣れてきたメイショウドトウ(画像はスクリーンショット)

 8月中旬、28歳で惜しまれながらこの世を去ったタイキシャトル。繋養先の牧場、ノーザンレイク(北海道新冠郡新冠町)で、放牧に出るタイミングなど生活のリズムがほぼ一緒だったのはメイショウドトウです。タイキシャトルが亡くなる前、ノーザンレイクの公式ツイッター(@NLstaff)では、元気に砂浴びをするメイショウドトウの姿を公開していました。群れで生活する馬は、急に“相棒”の姿が見えなくなると混乱するとされています。現在のメイショウドトウの様子や砂浴びをする理由などについて、ノーザンレイクの佐々木祥恵さんにお話を伺いました。

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“相棒”のタイキシャトルを失ったメイショウドトウ

 今年3月に26歳を迎えた「ドットさん」ことメイショウドトウ。8月に急逝した「シャトじいじ」ことタイキシャトルが“相棒”でした。2頭は2017年に認定NPO法人引退馬協会のフォスターホース(1頭の馬を多くの人が里親として育てる制度)に転身。その後、ともにノーザンレイクで繁養されていました。

 顔を合わせていた仲間が急にいなくなり、ドットさんは大丈夫なのでしょうか。佐々木さんによると、いなくなった当初はやはり寂しかったのではないかと語ります。

「放牧する順番は、ドトウとシャトル。その後に牝馬のタッチノネガイとタッチデュール。そして芦毛ちゃんとキリシマノホシの2頭ずつだったのですが、シャトルがいなくなってからはまずドトウが1頭で放牧地に行くようになりました。放牧地に放された後は、道を挟んだ向かいの放牧地に牝馬たちが来るのをそわそわして待つように。やはり寂しかったのだと思います」

 8月下旬に公開された動画には、シャトじいじがいた放牧地で草を食べる姿が収められています。リプライ(返信)コメント欄には「シャトじいじの分まで長生きして」や「シャトじいじの雰囲気を感じているのかな」との声が寄せられていました。

 馬は元来、群れで生活します。いるはずの顔が急に見えなくなり、ナーバスになっているのでは……と想像できるでしょう。とはいえ、そこはさすがベテラン。寂しさは徐々に和らいでいるようです。

「10日ほど経った頃から、牝馬たちを待たずに放牧地の草を食べるようになりました。シャトルがいない生活に慣れてきたのかもしれません。食欲があって毛ヅヤも良く、健康状態は悪くないと思います」