どうぶつ
世界に約3000頭 幻の「黄金の馬」に注目集まる 青森の牧場が国内で唯一繁殖
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「黄金の馬」と称されるアハルテケをご存じでしょうか? サラブレッドよりスリムな馬体を持つ馬で、主な毛色は金属的な光沢を持つ月毛や佐目(さめ)です。天気や陽が当たる角度によってその色は金色にも見え、神々しささえ感じるでしょう。そんなアハルテケを日本国内で唯一輸入・繁殖しているのは青森県の長谷川牧場。同牧場の公式ツイッター(@golden_horse_jp)には、日々の様子が綴られています。長谷川百合子さんにお話を伺いました。
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単一種として生き残ってきたアハルテケ
その色を表現するには、シャンパンゴールドやピンクゴールドという言葉がフィットするかもしれません。天候や陽の光が当たる角度によって変わりますが、まさに「黄金の馬」という名にふさわしいものです。
正確な数字は分かっていませんが、アハルテケは世界でも3000頭前後しか飼育されていないといわれています。サラブレッドはスピードを追究するために品種改良されてきましたが、アハルテケの多くは他種と交配せず単一種として生き残ってきました。
そんな希少なアハルテケとは、一体どんな馬なのでしょう? 長谷川牧場の長谷川さんは一頭ずつまったく性格が違うと語ります。
「毛色はもちろんですが、一頭一頭まったく性格が違うんです。人間の性格がそれぞれ違うのと同じくらい、一頭一頭違います。共通していえるのは自分の意志がはっきりしていること。例えば何か異変があった時、サラブレッドは一目散に駆け出してその場から離れようとしますが、アハルテケはまず静観して状況を見極めようとします。自分が納得してから動く感じです」