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愛犬が散歩中に崖から30メートル落下 決死の救出劇が米国で話題に

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

愛犬が崖の下に転落…救出劇が米国で話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
愛犬が崖の下に転落…救出劇が米国で話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ひょんなことから家族になったという、耳が聞こえない迷い犬。家族の一員として飼い主の仕事もサポートし、たっぷりの愛情に包まれて暮らしていましたが、ある日ピンチが訪れます。散歩中に30メートルも崖下へ転落してしまったという元保護犬の救出劇が米国で注目を集めています。

 ◇ ◇ ◇

散歩中に崖の下へダイブ 危機一髪で救出

 米国で耳の聞こえない犬が崖から30メートル下に転落するというアクシデントに見舞われましたが、救助隊の奮闘で無事生還。「これは奇跡だ」と話題を呼んでいます。この奇跡を伝えたのは、米テレビ局KGTVのニュース番組「ABC10サンディエゴ」です。

 ジュリア・プラントさんは現地時間8月29日、推定年齢8歳の元保護犬でオーストラリアンシェパードの「ホーボー」くんとソレント・バレーを散歩していました。ホーボーくんは首輪とリードを着けていましたが、崖下に何かを発見したのか、勢いよく飛び出してしまったといいます。

「最初はわずか6フィート(約1.8メートル)の距離だったため、彼は振り向いて斜面を駆け上がろうとしたんです。ところが、後ろ足を滑らせてしまって、次の瞬間には後ろに転倒してしまいました」

 ジュリアさんは悪夢の瞬間を振り返ります。ホーボーくんは30メートル下の渓谷の茂みに落下してしまったのです。

 自力での救助の難しさを悟ったジュリアさんは、すぐに動物保護団体に連絡したそう。落下したのは、救出が難しいとても奥まった場所。なおかつ、ホーボーくんは関節の可動域などに問題を抱えており、動くことが困難な状況でした。

 救助隊は崖下まで降りて、木や枝を切りホーボーくんを救助。5人がかりで4時間かかりましたが、幸いなことに怪我はなく、無事とのことです。

迷い犬だったホーボーくん 牛追い犬の訓練中

 愛犬が無事に救出されたことを心から喜んだジュリアさん。大切な愛犬ホーボーくんとの出会いは、夫のデイブさんが山小屋で作業中、ランチを食べていた際に珍客として現れたのがきっかけだったそうです。

 飼い主を探しましたが見つからなかったことから、そのまま家族の一員になりました。ホーボーという名前には、“放浪者”という意味があります。

「彼は最高にフレンドリーです。進行性の難聴ですが、牛追い犬としての訓練ができています」

 ジュリアさんは帰ってきた愛犬に胸を張ったそうですが、当分は付近の散歩禁止になるかもしれません。

「とても短いリードを使っていくつもりです。そして皮肉なことに、彼のためにフェンスを設置することになりました」

 同番組の公式TikTokには、救出劇の一部始終を撮影した動画も投稿されており、「無事なようで何よりです」など安堵の声が寄せられています。

(Hint-Pot編集部)