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「早く別荘買いなさい」 災害時の“リスクヘッジ”でマウント合戦 タワマンマダムの悩み
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教えてくれた人:姉帯 裕樹
将来的に予測される“リスク”を回避するように備える「リスクヘッジ」。ビジネスや投資の世界だけではなく、日常生活でも意識すべき言葉といえます。とはいえ、過剰になるのも困りもの。今回ご紹介するのは、周囲の「リスクヘッジを行うべき」という言葉に辟易しているタワマンマダムのエピソードです。タワーマンションの住人が備えるリスクヘッジとは、一体何なのでしょうか。東京・中目黒で「コレカライフ不動産」を営む姉帯裕樹さんのアドバイスとともにお届けします。
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リスクヘッジという名のマウンティング合戦が勃発!?
江原みゆりさん(仮名・36歳)は、夫と結婚してから東京都港区某所のタワマン暮らし。現在は6歳と4歳のお子さんを育てる専業主婦として、毎日忙しく過ごしています。
みゆりさん家族が住んでいる部屋は10階台のフロア。そのため、上層階の住人から多少のマウンティングを感じていましたが、近年のコロナ禍でその傾向はさらにひどくなったそうです。
「我が家はいわゆる別荘というものを持っていません。まだ子どもが小さいのもありますが、正直なところ私も夫もインドア派で家が大好き。まったく必要性を感じていないんですよ。でも、同じマンションに住むママ友たちは、やれ軽井沢や熱海だ、房総、琵琶湖、南紀白浜だのと、複数のセカンドハウスやリゾートマンションを所有している人たちばかり。
しかも我が家に対して『地震に対するリスクヘッジをしていないんじゃない? 災害時はどうするの?』『子どもと一緒に逃げられる場所を用意しておかないと不安でしょ?』『早く別荘買いなさいよ』などと、ことあるごとに言ってくるんです。
しかもどうやらこのコロナ禍で別荘熱が加速しているようで……あまりにうるさいので『うちは別荘を買う気ありませんから!』って強く言ったら、その後に無視してくるママ友もいて……」