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タワマン高層階の強風が嫌すぎる…引っ越したい妻と趣味を押し通す夫 解決法は?
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教えてくれた人:姉帯 裕樹
気象庁のデータによると、日本に接近した台風の平年値は11.7個(1991年から2020年の30年平均)。そのうち上位は3.3個の8月と9月で、現在も台風11号への警戒が呼びかけられています。そこで気になるのは、タワーマンションと自然災害。新しいものほど災害に備えているとされていますが、実際のところはどうなのでしょうか。都内某所のタワマン高層階にお住まいのマダムから、台風時の“タワマンあるある”をお聞きしました。アドバイスは東京・中目黒で「コレカライフ不動産」を営む姉帯裕樹さんです。
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風で揺れるシャンデリアが怖い!
東京・湾岸エリアにお住まいのタワマンマダム、早野麗香さん(仮名・58歳)は、6つの会社を経営する実業家と結婚し、セレブ暮らしを満喫してきました。
コロナ禍前には毎年4回の海外旅行や豪華客船での世界一周旅行を楽しみ、年末年始は沖縄の高級リゾートでの連泊がお約束。またこれまで何度も住み替えてきた自宅は、決まってタワマンの上層階です。
タワマンを選ぶのは、夫である和也さん(仮名)の趣味。あまり裕福ではない家庭で育ったという和也さんにとって、高層階から周囲を見下ろす生活は、まさに憧れそのものなのだとか。
「でもね、実際のところ夫は仕事で忙しく、部屋にいることがほとんどないんです。ですから、部屋の主は実質私になります。私自身は、できれば低層マンションに住みたいのですが……」
麗香さんには、低層マンションへの引っ越しを願う理由がありました。それは、年に数回やってくる台風です。
「強い風が吹くと、建物がひどく揺れるんです。窓を開けてもいないのにシャンデリアがゆらゆら。初めは地震かと思いましたが、他の住人から『風で建物自体が揺れる』と聞いて驚きました。
夫は揺れがまるで気にならないらしく平然としているのですが、私は更年期の影響もあるのか、小さな揺れでも気持ちが悪くて。台風が来る時は、ベッドの上でひたすら寝ているしかない状態になってしまうんです」
コロナ禍で家にいる時間が増えたせいで、このお悩みはピークに。この夏も台風の直撃に遭い、悲惨な思いをしたばかりだと麗香さんはため息をつきます。せめて台風の間だけでもホテルに泊まろうと思いましたが、どうしてもコロナ感染が怖く、二の足を踏んでしまいました。
そしてもう一つ、麗香さんが慢性的に悩まされているのは「ピュー!」と甲高い音で鳴る風切り音。ドアや窓の隙間にスポンジを貼って対策しましたが、排水管などからも響くようで、ひどくなると一晩中眠れないこともあるそうです。
「うるさいなんてものじゃないのですが……これまた、夫は平気な顔をしているんですよね……。仕方なく耳栓をして眠るようにしても、気圧のせいか耳の中の圧迫感が気になって熟睡できないんです。
夫には『もっと低層のフロアに住みたい』と伝えているのですが『タワマンなんて高い部屋に住んでなんぼだろう』と一蹴されてしまうんです。こんなことが続くのであれば、多めに慰謝料をもらって別れ、風に悩まされない戸建てに引っ越したいとさえ思ってしまいます」