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タワマンのベランダに吸い殻が…見つけた夫妻が直談判 専門家のアドバイスは
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教えてくれた人:姉帯 裕樹
コロナ禍で外出する機会が減ったため、自宅で喫煙する愛煙家が増加傾向にあるといわれています。その場所として使われるのが、マンションの場合はベランダ。SNSでは隣近所のベランダ喫煙に頭を悩ませている人の声も多いようです。もちろんこの問題は、タワーマンションでも“あるある”。今回はベランダに吸い殻を発見してしまったタワマンマダムの体験談です。今回も東京・中目黒で「コレカライフ不動産」を営む姉帯裕樹さんにアドバイスをお願いしました。
◇ ◇ ◇
ある朝、ベランダで見た光景に絶句!
「タバコを吸う人がみんな悪いわけじゃないと思いますが、マナーというか、常識がない人がいるのも事実だと思うんです……」
やや疲れた表情で話し始めたのは、関東某所のタワマンに住む谷崎清恵さん(仮名・48歳)。清恵さんが住むマンションは高層階でもベランダがあり、開放的な眺望が楽しめる物件として人気を集めていました。
清恵さんが頭を悩ませるようになったのは、数年前のこと。朝、窓を開けて何気なくベランダを見ると、そこに2本、タバコの吸い殻が落ちていたのです。
「家族の誰もタバコを吸わないのになぜ?」と驚いた清恵さんは、慌てて夫を起こしました。夫は落ちていた吸い殻をカメラで撮影した後、その吸い殻を拾ってプラスチックバッグに収納。それを持って、管理組合に苦情を訴えたのです。
「管理組合からは、誰が落としたか分からない以上、何もできないって言われてしまいました。2本も吸い殻が落ちてきている以上、最寄りの部屋……上階か、隣の住人の仕業としか考えられないと思うんですが……。それでもしつこく食い下がり、掲示板にタバコの吸い殻を外に捨てないよう、張り紙をしてもらったんです」
しかし、吸い殻が捨てられる頻度は増えるばかり。清恵さん夫婦の怒りはある日ついに爆発し、これまでの吸い殻などをすべて持って、隣室と上階を訪れました。
タバコの吸い殻を見せると男性の顔が引きつった
まずはこれまで一度も顔を合わせたことがない隣室へ。住んでいたのは若いご夫婦でした。経緯を説明したところ、夫婦どちらもタバコは吸わないとのこと。玄関を開けた際にタバコの臭いがしなかったこと、嘘をついている顔つきではなかったことから、清恵さんは「この夫婦ではない」と直感したそうです。
続いて上階を訪れると、またしても出てきたのは若いご夫婦でした。
「部屋からタバコの臭いがしないし、最近の若い人はタバコを吸わないって聞いていたので、『あら? ここも違うのかしら?』って思ったんです。でも、タバコの吸い殻を見せると男性の顔が引きつったのが分かりました」
その表情を見逃さずにいたのは、その男性の妻。妻の強い視線を受けた男性は、ベランダでタバコを吸い、吸い殻をポイ捨てしていたと白状し、「すみませんでした」と謝罪を始めました。
「奥さんが『結婚したら、タバコはやめる約束だったよね?』と男性を厳しく責め始めたところで毒気を抜かれてしまい、その場から退散してしまいました」
その後、男性の妻が清恵さんのもとを訪れました。そして、医師である自身が夜勤の際に夫がベランダで喫煙しては、証拠隠滅とばかりに吸い殻をポイ捨てしていたことなどを語り、丁寧な謝罪をしてくれたそうです。