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タワマンのベランダに吸い殻が…見つけた夫妻が直談判 専門家のアドバイスは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:姉帯 裕樹

管理規約でベランダ喫煙を禁止する物件が増加

 この一件以降、清恵さんは吸い殻に悩まされることがなくなり一件落着。しかし、そもそもベランダでの喫煙は許容されていることなのでしょうか。今回も「コレカライフ不動産」の姉帯さんにアドバイスを伺いました。

「ベランダはマンションの共用部分となります。しかし、管理規約にどのように記載されているかで、ベランダでの喫煙はできるかできないかが変わります」

 また、喫煙者と非喫煙者のトラブルは、たとえ高額なタワマンであっても避けられないトラブルなのだとか。

「部屋の中で吸うと室内が臭くなるし、家族に嫌がられるから……と、ベランダで吸ってしまう人は多いもの。ですが、清恵さんのように、タバコの吸い殻が落とされたり、灰が飛び散ったり、洗濯物に臭いがついてしまったりといった被害を訴える方が増えたことから、管理規約でベランダ喫煙を禁止する物件が多くなっています。

 もちろん、規約に記載されていなかったとしても、吸い殻や灰をベランダから捨てるのは言語道断の行為です。そもそもタワマンは風が強い場合が多いので、捨てるつもりはなくても、火種の残った灰や吸い殻が風で飛ばされてしまうことがあります。その火種から火災が発生することはないと言い切れませんので、特にタワマンでのベランダ喫煙はやめた方がいいでしょう」

 部屋が臭くなるから、家族が嫌がるから……と外で喫煙をすることは「他人の家なら自分には関係ない」と言ってしまっているようなものかもしれません。しっかりとマナーを守り、家族だけではなく周囲にも気を配ってこそ、良い愛煙家ライフといえるでしょう。

(和栗 恵)

姉帯 裕樹(あねたい・ひろき)

「株式会社ジュネクス」代表取締役。宅地建物取引士の資格を持ち、不動産取り扱い経験は20年以上を数える。独立した現在は目黒区中目黒で不動産の賃貸、売買、管理を扱う「コレカライフ不動産」として営業中。趣味はおいしいラーメンの食べ歩き。