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どうぶつ

顔に大きな傷を負った子ねこが美ねこに成長 すべてを受け止めた飼い主の大きな愛

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

アメリカンショートヘアの晴くん。お迎え時、顔や足、シッポに大きな傷を負っていた【写真提供:MEOW(@MEOW20210711)さん】
アメリカンショートヘアの晴くん。お迎え時、顔や足、シッポに大きな傷を負っていた【写真提供:MEOW(@MEOW20210711)さん】

 ずっとねこをお迎えしたいと思っていた女性の元にやってきたのは、1匹の傷だらけの天使でした。運命を感じて見学に行った先にいたのは、他のねこに傷付けられ、顔などに大きな傷がある子ねこだったそう。しかし、それさえも個性と受け入れ、献身的にお世話をしていくうちに、いつしか美ねこへと成長しました。今では家族に欠かすことができない、“甘えんボーイ”に成長したというねこさんをご紹介します。飼い主のMEOW(@MEOW20210711)さんに詳しいお話を伺いました。

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先代ねことの思い出 新しいねこのお迎えを拒んでいた母

「Hint-Pot」のねこ専用ツイッターアカウント「にゃんこぽっと(@Nyanko_Pot)」では、フォトコンテスト「#我が家の猫ちゃんこんなに成長しました」を開催。たっぷりの愛に包まれて、すくすくと成長する幸せそうなねこちゃんたちの姿をたくさん見ることができます。

 今回ご紹介するのは、現在1歳5か月の男の子「晴(はれ)」くん。とても元気で自己主張が強い甘えん坊さんです。MEOWさんは現在、晴くんととても充実した幸せな毎日を送っていますが、長い期間を経て念願叶ってのことでした。

「十数年前、ねこちゃんを飼っていたことがあり、最後は母の腕の中で亡くなりました。とてもかわいくて大好きだった分、新しい子のお迎えを母がずっと反対していたんです。しかし昨年、私にとってとてもつらい出来事があり、ふさぎ込んでしまうことが続きました。すると母は、私がまたねこと暮らしたいと思い続けていたことを知っていたため、『ねこちゃん飼う?』と提案してくれたんです」

 先代のねこちゃんも、MEOWさんがつらい時はずっと寄り添ってくれていた優しい子。お母さんは、それを思い出してくれたのかもしれません。

先代ねこお迎えのきっかけにもなった地域情報誌で運命の出会い

「お迎えするなら保護ねこを」と考えていたMEOWさん。しかし、いろいろ調べていくうちに、保護ねこの譲渡条件はとても厳しく、お迎えが難しいことが分かりました。そんな時に地域の情報誌で、生後3か月のアメリカンショートヘアの引き取り募集情報を、たまたま見かけたそうです。

 先代のねこもその情報誌が縁でお迎えしました。運命的なものを感じたMEOWさんはすぐに電話をかけ、翌日会いに行くことに。募集をかけていたのは、近くのブリーダーさん。純血種の子ねことしては破格の条件だったことから違和感を覚えていたそうですが、子ねこを目の前にしてその理由はすぐに分かりました。

「当時の晴は、片手で持てるほどの大きさで、生後3か月にしては小さすぎるのではないかと心配になりました。そして何より、顔に大きな傷を負っていたんです。正直な話、かわいいと思う前にびっくりしてしまいました。さらによく見ると、顔だけでなく足やシッポまで……」

 ブリーダーさんの説明によると、晴くんの傷は他の大きなねこちゃんと遊ばせている時に付いてしまったそう。MEOWさんは、あまりに痛々しい傷に驚きながらも、ひとまず抱っこをさせてもらうことにしました。すると、小さいけれどはっきりゴロゴロゴロ……と、のどを鳴らして喜んでくれたそうです。

「その時の晴の体が温かくて愛おしくて……。あれだけねこのお迎えに反対していた母も『もう決まりで良いんじゃない?』と、お迎えすることを決めました」

 とはいえ、急に見学を決めたため、お迎えの準備がまだ十分には整っていなかったMEOWさんとお母さんは、この日はいったん帰ることに。そして、翌日改めて正式にお迎えに行くと、晴くんが登場した途端にそれまで曇りだった空が一気に晴れ、太陽の光が強く降り注いできたそう。

「実は、初めて会った前日もとても快晴だったので、この子はスーパー晴れ男だ! 晴だ! となって、名前を決めました。ぶわーっと日が差して、晴がまぶしく見えたことはずっと忘れないと思います」