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正しい“車間距離”とは? 自動車学校の投稿に「詰めてくる車います」と悩みの声続々
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「飛び出すな 車は 急に止まれない」。1967(昭和42)年の「交通安全年間スローガン」で内閣総理大臣賞子供部門に輝いた標語です。歩行者目線から交通安全を訴えていますが、“車は急に止まれない”と感じるのはハンドルを握る人も同じ。そこで大事なのが、走行中の車間距離です。栃木県那須烏山市にある烏山自動車学校の公式ツイッター(@KarasuyamaDS)はこのほど、時速40キロで走行した際の適切な車間距離について比較画像で紹介しています。この場合における正しい距離の取り方とは?
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時速40キロで走行中に適切な前方車両との車間距離とは
烏山自動車学校は13日、「時速40キロで走行中に『車間距離近いよ』と感じるルームミラーに映る後続車がこちらです」というメッセージとともに3枚の写真を公開しました。
その内の1枚目は車内のルームミラーを写したもの。鏡にはバンパーより上が見えている状態で後続車両が映っており、車間距離が近いことが分かります。投稿ではこの状態で車間距離は約5メートルしかないと説明し、2枚目の写真として2台の車両を真横から写したものを添えています。
そして、「普通車で条件が良い場合約25メートル以上(車間距離を)取ることが大切だぜ」とした上で、後続からの前方車両の見え方を3枚目の写真で紹介しています。
適切な車間距離だと前方車両は遠くに見えるのに対し、このツイートにリプライ(返信)する形で投稿された車間距離5メートルの時の後続車からの見え方だとぐっと近くに。これでは、前方車両が急ブレーキを踏んだ際、追突の危険性があるでしょう。正しい車間距離を取ることが、いかに大切かが分かります。ただ、実際に自分が運転している時、前方車両が車間距離5メートルの写真と同じように見えていると心当たりのあるドライバーもいるのではないでしょうか。
今回のツイートは3000件以上の“いいね”を集めるなど話題になりました。また、リプライには「初心者だし車間距離はたっぷりほしいんですが、そうすると後ろからガン詰めされたりでこっちも焦ってしまいます」「車間空けて走っていたら、後ろが追い抜いてきて強引に割り込んできたことがありました」「わざとかと思うくらい車間を詰めてくる車います」など、車間距離に関する悩みが多く寄せられています。
車間距離を詰めすぎた状態で運転を続けると「車間距離保持義務違反」に該当
前方車両と車間距離を十分に取る必要性が高いのは、安全上の問題だけではありません。車間距離を詰めすぎて危険な状態の運転を続けたと判断された場合は、車間距離保持義務違反に該当。特に悪質な行為だった場合などは法定刑の対象となり、一般道路だと「5万円以下の罰金」、高速道路だと「3か月以下の懲役または5万円以下の罰金」が科される可能性があります。
なお、烏山自動車学校が今回、時速40キロの走行で25メートルと説明した車間距離の目安については、50キロでは35メートル、60キロでは45メートル、70キロでは70メートル、80キロでは80メートルとされています。
本来であればこうした適切な車間距離を取らなければなりませんが、道路状況などで前方車両との距離を詰めてしまうこともあるかもしれません。ただそうした場合、相手が“煽り運転”と勘違いすれば余計なトラブルに発展してしまうことも。こうしたことを避けるためにも、運転中の車間距離には十分気をつけたいですね。
(Hint-Pot編集部)