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「手術をしたら終わり」ではない 乳がんの治療方針を決める術後の病理検査

公開日:  /  更新日:

著者:島田 みゆ

「手術をして終わり」ではない乳がん。治療は最低10年とも(写真はイメージ)【写真:写真AC】
「手術をして終わり」ではない乳がん。治療は最低10年とも(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 今年2月に38歳で乳がんが判明し、3月末に右胸の全摘手術を受けたライターの島田みゆさん。現在、薬物療法中の島田さんは「世の女性に乳がんのことを知ってほしい」との思いでこの連載を始め、さまざまな実体験を綴っています。今回は術後の治療方針を決める病理結果について。乳がんは加療や経過観察が最低10年ともいわれ、長く付き合うことになる病なのです。(監修:みやびクリニック院長 日本乳癌学会乳腺認定医 矢加部文医師 ※本記事は調べた情報や担当医の話などを基に筆者が執筆した内容を、専門医が改めて監修したものです)

 ◇ ◇ ◇

乳がん治療は「手術をして終わり」ではない

 乳がんの治療の多くは「手術をしたら終わり」ではありません(非浸潤がんを除く)。乳がんという病気はその性質上、術後の治療=再発予防のための薬物治療(補助薬物療法)が重要だといわれています。

 私の場合も例外ではなく、治療や経過観察は最低でも10年です。その薬物治療を進めていくにあたって必要なのが、術後の病理結果です。

 病理検査とは、手術で取った病変を顕微鏡などで詳しく調べるものです。これによってがん細胞の悪性度や性格がはっきりし、今後の薬物治療の方針が決まっていきます。

 大まかな診療スケジュールを聞いた当初から「術後の病理結果が分かるのは約1か月後」と聞いていましたが、それが少し早めに出たとのことで、術後約2週間のタイミングで結果を聞きに行きました。

術後の病理結果でステージも変わる

 術後の詳細かつ正確な病理検査が最終的なもので、術前の結果とは変わっているところがいくつかありました。

術前と術後の比較【画像:Hint-Pot編集部】
術前と術後の比較【画像:Hint-Pot編集部】

 術後の病名は「浸潤性小葉がん」で、少し特殊なタイプだったということが分かりました。

 しこりのサイズは数字だけ見るとずいぶん違うようにも思えますが、これは小さくなったというより、がん細胞の核の部分のサイズ(浸潤している部分)なので、術前検査の際に画像で測った大きさとは変わることがあるのだそうです。

 しこりの大きさ、転移の有無などから、最終的にステージlでした。

 全体的におとなしく、術前よりも良い結果になって安心した一方、「浸潤性小葉がんは、全体の5%ほどの特殊タイプで、まれに消化器系など思いもよらないところに転移することがある」と聞き、心配になったのも事実。ただ、どうせなら良い情報の方に目を向けようと、すぐに気持ちを切り替えました。

 また、初期ではあったものの特殊タイプだったことから、結果的に全摘を選んで良かったという結論にも「あの時の自分の選択は最善だった」と思うこともできました。

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